脱こじらせへの道 第36回 私は「こじらせ」たまま、生きていきたい

2016.12.09 10:10 Vol.679

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脱こじらせへの道 第36回 私は「こじらせ」たまま、生きていきたい

あなたは自分自身を「こじらせている」と感じますか?
あなたは自分自身を「こじらせている」と感じますか?
 先日、作家の雨宮まみさんがお亡くなりになりました。
 著書「女子をこじらせて」で、「こじらせ」という言葉を使い始めた方。
 この著書によって救われたという女性も多いのではないでしょうか。

 そんな「こじらせ」という言葉も、現在は若干の独り歩き感があります。
 他人を揶揄する際に使われたりすることもあります。
 世間では「こじらせていること」=悪、という見方をされる場合もあったりしますね。


 では今一般的に使われている「こじらせ」とは、一体なんなのでしょうか。
 他人に対して、そして自分自身に対しては、「こじらせ」がどんな影響を与えるのでしょうか。
 今回のアンケートでは、今私たちが日常的に使っている「こじらせ」という言葉がどのような受け入れられ方をしているかが分かる結果となりました。


 まず驚くべきは、ほとんどの女性が「自分はこじらせている」と感じているということ。
 多くの女性が、自分自身に対して、世間と何らかの違和感を感じているということだと思います。

 また、そのこじらせの原因としては、2パターンあるようです。

 ひとつは、恋愛経験に関するもの。
「男性経験がない」「彼氏がいない」「結婚していない」「不倫している」
 といういわゆる”女性の幸せ”から遠のいているのでは、という不安からもたらされるものかと思います。

 そしてもうひとつは、「自分に自信がない」というもの。
 大人になるにつれお世辞を見分けられるようになったという理由もあるかもしれませんが、自分の女性性に自信が持てないから故のことかと思います。


 この2パターンを見ると、こじらせというのはそういった不安や自信のなさに「しばられてしまうこと」「固執してしまうこと」だと言えるのかと思います。

 不安に思うこと自体は誰にでもあるし、それだけで見れば別に問題ないと思うんですが、それにとらわれてしまう。

 その不安に思う事柄については、他の人から見たら、“それってうらやましい話じゃん”っていうものもあるんですが、そういうふうに考えられないとか考え方を転換できないことが、こじらせにつながっていくのではないでしょうか。

 たとえば先程のパターンで言えば、「仕事に熱中して婚期を逃してしまった」と本人が悩んでいることも、「社会で活躍できている女性」と他人が羨ましく見る場合だってあります。


 いずれにせよ、多様性のある現代では、これまで「当たり前」とされていたことだけが正解ではない場合もたくさんあります。
 女性でも起業してずっと働くだとか、シングルマザーとして生きるとか、数十年前では後ろ指さされていた生き方も、堂々と認められるようになっているのです。

 だから多くの女性が、これまでの「当たり前」と違和感を感じる生き方をしているのも当然。
 私たちはそれを「こじらせている」として卑下する必要はないと思うのです。

 もっと言えば、それを「こじらせている」生き方として肯定してくれたのが、雨宮さんだと思うのです。


 この連載のタイトルは、「脱こじらせへの道」。
 私はこの連載で、世間と違和感を感じているという意味での「こじらせ」の感覚を取り払い、堂々と生きることを目指していました。
 でも、「こじらせ」が世間との違和感と仮定すると、私は「こじらせ」たまま、生きていきたいと感じました。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

過去のコラムはこちらでチェック!
<脱こじらせへの道 アーカイブ  http://www.tokyoheadline.com/?p=165709

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