古今東西の“奇想”の絵画を紹介 「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」

Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中〜9月24日(日)
ヒエロニムス・ボス工房《トゥヌグダルスの幻視》1490−1500年ごろ ラサロ・ガルディアーノ財団 © Fundación Lázaro Galdiano

 現在のベルギーとその周辺地域では、中世末期からの写実主義の伝統の上に、空想でしかありえない事物を視覚化した絵画が発展。そんな古今東西の“奇想”の絵画を紹介する展覧会。ボス派やブリューゲルなど15〜16世紀のフランドル絵画にはじまり、象徴派のクノップフ、アンソール、シュルレアリストのマグリット、デルヴォー、そして現代のヤン・ファーブルまで、総勢30名の作家による、およそ500年にわたる“奇想の系譜”を、約120点の国内外のコレクションでたどる。

 会場では、奇想のルーツとして奇才ヒエロニムス・ボスとその影響に着目しながら、第二のボスと呼ばれたブリューゲル(父)やバロック美術の代表的画家・ルーベンスなど巨匠たちの作品を紹介。さらに近代化が押し寄せる19世紀末に登場したアンソールやロップス、マグリットら20世紀のシュルレアリストたち、そして15〜16世紀の宗教画などからイメージを抽出する現代作家ヤン・ファーブルらの作品を紹介する。

【時間】10〜18時(金土は21時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】7/18、8/22【料金】一般1500円、大高生1000円、中小生700円
【問い合わせ】03-5770-8600(ハローダイヤル)
【交通】渋谷駅より徒歩7分
【URL】http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_belgium/