志田未来 舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』に出演

 渋谷パルコの建て替えのため、8月で一時休館となるパルコ劇場。演劇人の憧れであり、これまで数々の歴史に残る舞台を上演し、名だたる俳優陣を輩出してきた。そんなパルコ劇場で公演される最後の新作舞台に出演する志田未来が登場。
撮影・島本優
 小学生の頃から活躍、23歳になった今も演技派女優として映画やドラマに出演が続く志田未来。しかし意外にも、その芸歴の長さに反し舞台出演は、昨年公演が行われた「オレアナ」(パルコ劇場)が初めてで、今回が2作目だという。

「昨年初めて舞台をやらせていただいたのですが、実は舞台に立つのが怖くてずっと逃げていました。マネジャーさんから“舞台とかどう?”っていうふうに探りはあったんですが(笑)その度に、“もう少ししてからですかね”ってはぐらかしていました」

 しかし、その初めての舞台が田中哲司との二人芝居というかなりハードルの高い作品。

「舞台をやる少し前に、自分から舞台をやってみたいとお話をしたんですけど、まさか二人芝居だとは…。私としては、何人か出演者の方がいらして、その中でちょっと出演して、セリフを言う。そういうところから勉強をしていきたいと思っていたので、まったく自分が想像していたものとは違う舞台が決まり、すごく戸惑いました。もう最初に台本をいただいて読んだ時から、こんな膨大な量のセリフ覚えられない…と思いました。しかも舞台はノーカットなので、失敗も許されないですし、セリフを間違えたり、忘れたりした時など、いかにして自分を崩さずに話を続けるのかというようなテクニックもないので、毎日が挑戦でした」

 映像と舞台の違いに戸惑いも…。

「想像以上にすべてが違いました。舞台はカット割りもないですし、カメラの位置も気にしなくていい。そもそもお客さんの前でお芝居をするということもすごく不思議な体験でした。あと、同じことを何度もやるということに関しても、あまり感じたことのない気持ちになりました。ドラマだと、ドライがあって、リハーサル、そして本番なので、その本番に向けて気持ちを作り上げていくんです。使われるのは本番だけなので、そこに集中させていくというか…。しかし舞台は1回1回が本番なので、同じ気持ちで毎回やるんですけど、なんか昨日と違うなと…。自分の中で、前日と違ってしっくりこないところがあったりして、そこはすごく戸惑いました。お客さんの反応は…全然感じられなかったです。自分の事で精いっぱい過ぎて、周りの事まで見る余裕がなかった。あえて客席を気にしないようにしていたというところもあります。見ないようにって」

 前回の舞台はとにかく無我夢中だったという志田。7月に行われる公演はがらりと変わり女性4人が登場する作品。それも母親と娘3人の物語だ。

「母親役に斉藤由貴さん、長女役が田畑智子さん、次女役が鈴木杏さん、そして私が三女役です。斉藤由貴さんとは、これまでドラマで2回ご一緒させていただきましたが、他の方とはほぼ初対面です。みなさんキャリアがありますし、私がこんな事を言うのはおこがましいんですけど、演技派といわれる方ばかりなので、その中に自分が入ってもいいのかなという思いはありました。でも、出演者が女性だけというのも楽しみですし、みなさんのお力を借りて作っていけたらと思っています」

 前回の舞台で演出した栗山民也氏が今回も演出を務める。

「今回も余裕はまったくないんですけど、栗山さんは何も知らなかった私に舞台というものを教えて下さいました。舞台の上でどう動いていいのか全然分からなかった私に細かくお芝居をつけて下さったり、とても丁寧に説明して下さったりしたので、すごく安心感があります。栗山さんからは前回、お客様を意識しなくていいんだよっておっしゃっていただいて。どうしてもお客様がいるとそっちに向けてお芝居をしてしまいますが、そういうのは気にしなくていいと。その言葉はすごく印象に残っています。先ほども言いましたが、あえて客席を気にしないようにしていたというのは、その言葉があったから。そうやって意識しないようにしたおかげで、舞台の上に集中しようという気持ちでお芝居ができた気がします」

 舞台から逃げていたという志田がすぐに2度目の舞台を引き受けたのは舞台の魅力に気づいたから?

「まだまだ舞台の魅力は正直分からないですね。やりたいというより、やらなきゃいけないという気持ちで、今回の舞台にも挑ませていただきました。前回は毎日プレッシャーで、毎日すごく怖かったです。でも舞台が終わった後にいろいろな方から舞台は絶対に続けた方がいいよと言われたので、それを信じて続けてみようと思っています。今回で私自身2度目となりますが、前回とまた違った役柄ですし、違う姿をお見せできればなと思っています。母と娘の話なので、見に来ていただいた方それぞれがいろいろ感じていただけると思います。人によってそれは違うところだったりすると思いますが、きっと誰もが共感できる話になると思いますし、見た方に何かを投げかけられれば。パルコ劇場がお休みになる前の最後の新作舞台でもありますので、多くの方に足を運んでいただけたらと思います」
(THL・水野陽子)
『母と惑星について、および自転する女たちの記録』
【公演日】7月7日(木)〜31日(日)【会場】パルコ劇場【チケット料金】7800円、U-25チケット 4000円(いずれも全席指定・税込)【出演】志田未来、鈴木杏、田畑智子、斉藤由貴【問い合わせ】パルコ劇場 TEL:03-3477-5858【URL】www.parco-play.com
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