久本雅美 ワハハ本舗、本当に最後の(?)全体公演「ラスト3〜最終伝説〜」

 WAHAHA本舗といえば久本雅美、柴田理恵らを筆頭に、お笑い芸人や役者などエンターテインメント界で活躍する人気者が多く所属する劇団。そんなワハハ本舗が毎年行っている全体公演が、今年でいよいよラストを迎える。最後の公演を惜しむ声が多く聞かれる中、劇団を引っ張ってきた久本が胸中を語る。
撮影・蔦野裕
 最後の全体公演のタイトルは「ラスト3〜最終伝説〜」。“ラスト3”とは一体?

「実は4年前に“これでラストの公演”というのをやったんです。その時は(演出家の)喰の中では、本当にラストという気持ちだったんですね。WAHAHA本舗という劇団を長い事やってきて、全体公演をやることで、大体1年の3分の2ぐらいはそれに時間を取られてしまう。全国を回りますし、稽古期間も入れるとそれぐらいになるんですが、そうすると喰のやりたいことがなかなかできない。また、若手の時からずっとやってきた劇団員が中堅どころになってきて、自分の人生をじっくり考える時間を持たせないといけないと思ったんじゃないでしょうか。WAHAHA本舗にいれば、1年に1回公演があって、それをこなしているとなんとなく1年が過ぎてしまう。だからここで1回辞めますと。それでラストと銘打って公演を行ったわけです。みんなが最後の公演にしたくないと思いながらも、ラストだと思って公演を行ったんですけど、絶対にこれで最後と言っていた喰さんがもう1回やりたいと言い出した(笑)。お客様の“辞めないでほしい”という思いと、喜んで下さっている姿を見て、もう一度やりたくなったみたいです(笑)。でも“ラスト2”だと慌ててやったように見えるから、スターウオーズほか、3部作という言葉に乗っかって、“ラスト3”までやろうと。ですから、今回が本当の最後で、本人の意志も固いみたいです。劇団自体はなくなるわけではないので、全体公演をやらなくても、WAHAHA本舗的なことは続けていきつつ、何年か経ったら喰と飲みながら“また、全体公演をやりましょう”って口説くつもり(笑)。今のところはやらないって言い切っていますけどね」

 ラストのラスト、大ラスの公演は宮城県気仙沼市。そこには喰の東日本大震災の被災地と劇団員に対する思いがある。

「もともと全国ツアーで仙台とかには行っていまして、震災の年も予定していたんです。でも公演前に震災が起こり、劇場そのものが使えなくなった。そこで慌ててスタッフさんが場所を確保してくれて、公演を行ったんですけど、そこに満員のお客様が詰めかけてくれて、大歓迎してくれたんですね。舞台に上げて一緒にパフォーマンスするなどいつものようにイジっていた仙台のお客様が舞台を降りる時に、涙ぐみながら“来てくれてありがとう”って言ってくれた時は、こちらも泣きそうになりました。その後、劇団員が個人的に行かせていただいたり、私もポカスカジャンほか若手の芸人と何度か被災地に足を運んだりするうちに、被災者の方と仲良くなったんです。そんな事もあってか、つい最近は気仙沼の観光大使にWAHAHA本舗が任命されました。そうやってつなげてきたご縁もありつつ、今回喰がラストのラストに気仙沼を持ってきたのは、もちろんみなさんに元気になってもらいたいという気持ちが根底にあり、その上で新しい出発だと思っていただきたいと。復興に向かい進んでいるみなさんにとってここで終わりじゃないんだという思いですね。またWAHAHA本舗にとっても、オール新ネタをここで披露して、ともにここから新しい出発をしようという意味を込めて、やらせていただきたいという思いがあるようです。私たちも観光大使に任命していただいた事も含め、今後もお役に立てればいいなという気持ちで、舞台に立たせていただこうと思っています」

 今回の公演ではなんと、久本の結婚式がとり行われるとか。

「そうなんですよ。パフォーマンスのひとつで、私の結婚式をやるって(笑)。ラスト2で“次は結婚式をやります”って言ちゃったので…。今までも舞台でお見合いのようなことはやってきたんですけど、今回はそんな婚活みたいなことではなく、ちゃんとした式をやります。どういうふうにやるかはまだ決まってないんですけど、いずれにせよハズバンドは客席から選びます。これは間違いない(笑)。で、その人には有無を言わさず旦那になってもらいます。これはもうしようがない(笑)。ですから、いらっしゃる男性のお客様は、私の旦那として生きる事を覚悟の上で来てほしい(笑)。もしかして動員数が減るんじゃないかなという不安はありますが(笑)」

 WAHAHA本舗の舞台は客席参加型の遊園地のように楽しい仕掛けが満載。その一体感に病みつきになるファンも多い。

「普通の舞台では、下ネタはやらない、CMネタはやらない、客いじりはしないというのが、笑いでやってはいけない三原則なんです。でもWAHAHA本舗は全部やってますから(笑)。もう、タブーを全部やっちゃう。笑いのためなら何でもするっていうのがWAHAHA本舗です。また、お客様にも参加してもらうのがWAHAHA本舗の舞台。以前、お客様が会場に入ってきた時に、いきなり連れ去られて、気がついたらオープニングの舞台に立っていたという事も(笑)。そして私たちがダンスしている後ろで、ずっと歌わされていたという。何が起こっているか分からないみたいな顔してましたけど(笑)。そんなサプライズ的な参加もあり、それを楽しみに来て下さるお客様もいっぱいいます。“言っておくけど、お前らも劇団員だからな”って(笑)。だから一緒に舞台を作っていこうというのがWAHAHA本舗独自のやり方。なので、いじられたい人は顔を前に出してますよ(笑)。“イジってくれー”って。そういう人に限って、いじらなかったりするんですけど(笑)。梅ちゃんのお客さんなんか、梅ちゃんにいじられたくてしようがない。でも梅ちゃんが噴霧器を持つと思わず傘さす人がいるんですね。そんなのは梅ちゃんにとって大好物ですから。傘を放りながら直接当てる(笑)。それでもキャッキャいいながら喜んで下さってますからね。そんな楽しいWAHAHA本舗の舞台ですが、今回でいよいよ最後になるかも知れません。今まで来たことがない人には、ぜひ遊びに来ていただいて、こんな世界があったのかっていうことを体感してもらいたい。また、ずっとWAHAHA本舗の舞台を楽しんでくれたお客様には、忘れられないラストの舞台をお見せしたいと思ってますので、期待して下さい」
(本紙・水野陽子)
「ラスト3〜最終伝説〜」
東京公演【日時】5月24日(水)〜28日(日)【会場】東京国際フォーラム・ホールC(有楽町)【料金】全席指定 S席9800円(1万600円)、A席8800円(9600円)、B席7800円(8600円)※料金はすべて税込、( )内は当日【問い合わせ】WAHAHA本舗(TEL:03-3406-4472=平日11〜19時[HP]http://wahahahompo.co.jp)
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