【徹底討論 第3弾】夜の社交場 in 赤坂 で聞きました!「屋内完全禁煙化で、どうなる、大人の解放区」

 2020年の東京でのオリンピック・パラリンピック大会の開催まで3年を切り、さまざまな準備が急ピッチで進められているなかで、屋内完全禁煙化への動きも加速しそうだ。都は独自のルールを作って、国よりも先に、スモークーフリーの街を目指して、走りだそうとしている。とはいえ、レストランや居酒屋、バーなど屋内完全禁煙化に取り組む現場はといえば「一体、何をどうしたらいいの?」と頭を悩ませるばかりだ。大人の社交場で話を聞いた。
協力:写真左から、かおりさん 、オーナー・あぼさん、 マネージャー・みほさん、 みきさん、みえさん、あやかさん
――屋内完全禁煙化への動きが進んでいます。お店でも影響が出ていますか?

あぼさん:今のところはないかなあ。変わったことがあるとすれば、最近、加熱式たばこのお客さんが増えてるってことですね。そして、不思議な事にいらっしゃるお客さんの半分ぐらいがたばこを吸われる方かなと思いますけど、お店でのたばこのマナーがすごく良くなったんですよ。気遣いされるようになって、吸う人は空気清浄機の近くに席を確保されたり、吸う時にはカウンターや店の外の喫煙スペースを利用される方も増えて。うちの店では、吸う人と吸わない人がうまく共存できていると思います。
みえさん:ふうっとやったたばこの煙がどこに行くかなんて考えている方はあまりいなかったのに…変わりましたよね。お店の中が白い…なんてこともなくなりました。
みきさん:以前と比べると、のどが痛くなることは極端に減った気がしますね。お店にはカラオケもあるので、しゃべる時には自然と声も大きくなるので、のどの状態って大切(笑)。
あぼさん:灰皿に置きタバコもなくなって、灰皿でモクモクするたばこを見て「まだ吸うのかな」なんて思うこともほとんどなくなりました。それどころか、灰皿が汚れなくなりましたね。
あやかさん:そういえば、たばこに火をつけるってこと、少なくなりましたね。あの行為っていうのは、男と女のちょっとしたやりとりというか、ちょっとドキドキして。こう言ってはなんですけど、商売道具みたいなところもあったんですけど(笑)。
みきさん:バレンタインデーのお返しに普段から吸われている銘柄のたばこ一箱とか、たばこっていろいろ使えるんですよ。
あぼさん:火をつけてもらうのかどうか、手をどうするのかとかで人も分かるしね。たばこの銘柄をよく変える人は浮気症。
あやかさん:変えない人は一途とか(笑)。


――お客さんと屋内完全喫煙について話題になることはありますか?

あぼさん:「ここ全面禁煙にしないよね」っていう程度はありますね、たまに(笑)。冗談交じりですけど「したら来ないからね!」って言う方も。
みえさん:お客さん同士で激論を交わしてたりもしますよ、ついに加熱式に変えたのか! とか(笑)。
みきさん:お酒が入ると2本、3本ってなる人は、お店に来てくれなくなっちゃうかもしれないですね。お店を出れば喫煙所はありますけど、わざわざ席を立って吸いに行くってことは、ないんじゃないかな。
かおりさん:たばこがあると会話も滑らかに進む気がしますしね。
みきさん:一呼吸、整える。始める。
かおりさん:そう。……それと、間が持たなかったりすることもあるじゃない(笑)。そういう時にたばこは助かる。お客さんにとっても、私にも(笑)。
みきさん:商談や取引で使っていただいているお客さんのことを考えるとシビアなところもあるかもしれないですね。いらいらして、まとまるものもまとまらないかもしれない。
あぼさん:……お客さんや女の子たちのことを考えると、うちのお店での全面禁煙っていうのは、実質できないかなあと思います。私自身、加熱式たばこですけど愛煙家なので全面禁煙にはしたくない。ただ、法律でだめになった場合は、そうするしかないですけど……。
みえさん:こういうお店ではたばこを吸えるのが当たり前で、お客さんも私たちも分かって来ているのに、今さら変えようとするのは、どうなんだろうって思っちゃいますね。
あやかさん:ただ、自発的に禁煙にするお店も出てきていますよね。私の地元のスナックがそうです。お知らせが来ました。
みえさん:私は吸わないから禁煙なら禁煙で、吸ってほしくないというのは基本にあります。ただね、昼間のストレスだとか、抑えている気持ちを発散したいっていらっしゃっている方もいらっしゃるんです。そう思うと煙パーッってやってくれてもオッケーって思っちゃいます。昼間もダメ、家でも何か言われる、そのうえでここでもダメってなったら、かわいそうですよ。
あやかさん:ずっと前からそうなのにね。
あぼさん:分煙じゃ、ダメかな……。

――お店のタイプや広さによって喫煙可能にする案もあるんですが、こちらのお店の場合は喫煙室が必要になると思います。

あぼさん:仕切りを作るとか?
――たぶん、電話ボックスのような。
あぼさん:……ちょっとカッコ悪い(笑)。
かおりさん:恥ずかしいですよ〜。スペースも限られているからお客さんと一緒に使うということもありえますよね。入れなくて順番待ちとかも。なんか、夢がないというか(笑)。
あぼさん:……自分は吸っていても女性には吸ってほしくないというお客さんもいますしね(笑)。いろいろ、お店に影響が出てきそうですね……。
みほさん:考えられるのはお客さんの滞在時間が短くなることですね。
あぼさん:……うーん、それは、ちょっと困るなあ。やっぱり、分煙が一番いいと思いますね。どうにかならないかしら。

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【TEL】03-3560-2339

<過去の徹底討論はこちら>
▼東京五輪きっかけで変わる東京 そこまで必要? 「屋内全面禁煙化」http://www.tokyoheadline.com/187194/

▼外国から来た皆さんに聞きました! 日本の喫煙ルール、どう思う? 世界に通じる?http://www.tokyoheadline.com/187185/

自宅もダメ? 都の取り組み案にネット議論が加熱
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、導入が検討されている屋内完全禁煙化。新聞やメディアの見出しで盛んに議論が行われているのは見えるが、具体的な進展はないように見える。そんな中、国主導の動きに先んじて、東京都はスモークフリーの東京を実現するために、いよいよ動きだそうとしている。

 さまざまなアイデアが検討されているなかで注目を集めているのが、先の都議選で大勝した都民ファーストが公約に掲げた「子どもを受動喫煙から守る条例」の制定だ。子供がいる家庭では自宅内でも喫煙防止策を検討するという内容で、インターネット上では、賛成の声も大きいが、私的なスペースでの行動まで干渉するのはいかがなものか、誰がどのようにチェックするのか、ベランダでの喫煙など隣人とのトラブルが増えるのではなど、さまざまな可能性があげられて熱い議論を呼んでいる。

 条例について、具体的な内容や導入の時期などは不明だが、今月から都議会での検討が始まると予想されている。

 喫煙、非喫煙者に関わらず、チェックしていきたい項目だ。