ライト級は椿が関東大会の雪辱果たす【9・23全日本アマ修斗選手権】

試合後、椿は感情が爆発!

椿がドイツ代表のヘルドを破り優勝
 アマチュア修斗の最高峰「第24回全日本アマチュア修斗選手権」が9月23日、神奈川・小田原アリーナで開催された。

 2つのケージが用意され、男女合わせて11階級全91試合。トーナメントは準決勝までは4分×1R、決勝は3分×2Rで行われた。

 ライト級の決勝は椿飛鳥vsマーカス・ヘルドで行われた。ヘルドはドイツ修斗からの代表選手だ。
 
 1R、椿が組み付きケージに押し込みテイクダウンに成功。ヘルドは下から腕を取りに行く。椿が離れ、スタンドの展開に戻るとヘルドがしつこいタックルで椿を押し込むと椿は首を取りにいく。動きが止まりブレイクとなると、打撃の攻防から椿が組み付き、ケージに押し込む。2Rは椿がパンチのラッシュから組み付くとヘルドは投げで上のポジションを取るが椿はすぐに立ち、ヘルドに攻めさせない。組み合いから足を取りにいくヘルドだが椿はしのぐとまたも上を取る。今度は下から三角絞めを狙うヘルドだったが、椿がしのぐと腕十字狙いに移行。ここも防御した椿は終始グラウンドで上のポジションをキープ。判定となったがジャッジ3者とも20-18で椿を支持。関東大会で準優勝に終わった借りを全日本で返した椿は歓喜の雄叫びを上げた。

辻村(左)の腕十字が鮮やかに極まる

バンタム級は辻村が腕十字で一本勝ち
 バンタム級は辻村秀鋼vs加藤裕彦。1R、加藤がいきなりタックルにいくが、辻村は組み止め、引き込むと下から腕十字に。耐える加藤だったが、最後は辻村が裏十字に取ると、レフェリーが試合を止めて1R1分28秒、腕十字で辻村が勝利を収めた。

目まぐるしいポジション争いを展開した野瀬(上)と猿山

フェザー級は野瀬が判定ながら圧勝
 フェザー級は猿山千里vs野瀬翔平。1R、猿山のパンチと野瀬のローキックが交錯。野瀬が組み付き、ケージに押し込むとバックを取り切り、ヒザを打ち込む。2R、猿山がパンチを放つと、野瀬は組み付き押し込むとリフトして自コーナーまで持ち込む。しかし猿山はすぐに立ちフロントチョーク。野瀬はひやりとさせられる。その後は目まぐるしいポジション争いを展開する2人。最後は野瀬がテイクダウンに成功し、マウントから腕十字にいくがタイムアップ。ジャッジ1人が20-17をつけるなど圧倒的な差をつけ、3-0で野瀬が判定勝ちを収めた。

キン肉マン登場! 後列右端は佐藤ルミナ委員長

キン肉マンとルミナ委員長が1枚の写真に!
 この日は人気漫画キャラクターのキン肉マンが会場に来場。

 最初は昼過ぎに会場に現れ、選手や観客と記念写真。やはり格闘技の会場とあって子供ばかりではなく大人も我先にとキン肉マンに殺到。
 
 2度目の登場は各階級の決勝前に行われたキッズ&ジュニア修斗の東西対抗戦に出場した選手との記念撮影。この時はアマチュア修斗委員会の佐藤ルミナ委員長と1枚の写真に収まった。

各階級の優勝者が勢ぞろい

 また今大会の結果と過去の実績を考慮し、24日、以下の選手のプロ昇格が認められた。
■ストロー級 52.2kg以下(-115lb)
大勝拓真(MMA Z GYM)
岡部克己(NEW GROUND)
千葉由郷(トイカツ道場)

■フライ級 56.7kg以下(-125lb)
親川 龍(リバーサルジム沖縄CROSS×LINE)
平良達郎(THEパラエストラ沖縄)
高木大翔(総合格闘技ジムBURST)
廣瀬大介(総合格闘技ジムBATTLE)

■バンタム級 61.2kg以下(-135lb)
奥平季之(CROW FOREST)
加藤裕彦(SAI-GYM)
辻村秀綱(スカーフィスト)

■フェザー級 65.8kg以下(-145lb)
岩佐和哉(MMA修斗ジムBLOWS)
猿山千里(ライジングサン)
中島英昭(総合格闘技ゴンズジム)
野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
福永 功(MMA Z GYM)
綿谷 誠(MMA修斗ジムBLOWS)

■ライト級 70.3kg以下(-155lb)
後藤陽駆(シューティングジム大阪)
笹森秀也(FCY’s)
椿 飛鳥(トライデントジム)
早川智也(UNDER GROUND)
林 陽太(パラエストラ東大阪)

■ウェルター級 77.1kg以下(-170lb)
福田 亮(有永道場Team Resolve)
磯部雄太(駿東修闘クラブ)
Victor Romero(MIBURO)
木村俊也(MMA修斗ジムBLOWS)

■ミドル級 83.9kg以下(-185lb)
大場慎之介(パラエストラ東京)