「さらば、しがらみ政治」小池都知事が代表務める希望の党が結党会見

(撮影・蔦野裕)
小池氏「日本には今、希望が足りない。国民のみなさんに希望を届けていきたい」
 小池百合子東京都知事が代表を務める 国政新党「希望の党」が9月27日、都内で会見を開き、党の綱領を発表した。

 会見は最初に若狭勝衆院議員、細野豪志元環境相、本紙コラムニストの長島昭久衆議院議員ら結党メンバーの15人が登壇。そして「さらば、しがらみ政治」といったスローガンが盛り込まれた動画が流された。それは勝負服の緑のスーツをまとった小池氏が一歩一歩しっかりとした足取りで前に向かい歩き続けるといったもの。その動画が終わると満を持して小池氏が登壇。議員たちは立ち上がって拍手で迎え入れた。

 そして小池氏は挨拶の冒頭で「しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しい政治。まさに日本をリセットするために、この希望の党を立ち上げます。リセットするからこそ、しがらみがない。いえ、しがらみがないからリセットができる。そしてまた、今この時期に日本をリセットしなければ、国際間競争、そしてまた日本の安全保障等々を十分守りきれないのではないだろうか。そんな危機感を共有する仲間が集まりました。今日から希望の党、スタートいたします」と高らかに宣言した。

 そして「日本にはありとあらゆるものがあります。物があふれています。でも、今、希望が足りない。みんなが不安を抱いている。そんな不安の中で、私たちは希望の党をつくり、しがらみのない政治を作り上げることによって、国民のみなさんに希望を届けていきたい。そして改革をする、その精神のベースにあるのは、実はこれまでの伝統や文化や、日本の心を守っていく、そんな保守の精神。寛容な、そして改革の精神に燃えた保守。新しい政党でございます」と「改革保守」という旗印を掲げた。
細野氏が6つの党綱領を発表(撮影・蔦野裕)
党綱領で「改革保守政党を目指す」
 続いて細野氏が「我が国を含め、世界で深刻化する、社会の分断を包摂する寛容な改革保守政党を目指す」「国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる『しがらみ政治』から脱却する」「国民の生命・自由・財産を守り抜き、国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築き上げることを基本責務とする」「平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する」「税金の有効活用(ワイズスペンディング)の徹底、民間のイノベーションの最大活用を図り、持続可能な社会基盤の構築を目指す」「国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する。若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくりに注力する」という6つの綱領を発表。
長島氏の音頭で「ガンバロー」を三唱(撮影・蔦野裕)
小池氏「あくまでも都知事として、そして希望の党の代表としてこの戦いに臨んでいく」
 続いて若狭氏が「日本は少子高齢化社会。このままでは衰退の一途をたどってしまう。今こそ“しがらみ政治”を脱却し、これまでの政治システムを大胆に改革する。希望とはそもそも将来に望みを託すること。わが希望の党はこれからの政策については、常にその政策は希望につながるかどうかという観点で考えていく。そうした観点で希望の党は日本を希望へとつなげていく党にしたい。ここに結党を宣言させていただきます」と結党宣言した。

 小池氏はこの後、都知事としての公務があり会見を途中退席するため、ここで1度目の質疑応答が行われた。「本人が衆院選に出馬するのではという憶測がある。知事は一期目の任期を全うするのか」という質問に小池氏は「現在も私は都知事。今、定例議会中。しっかり都知事としての役割を果たし、これからも2020年オリンピック・パラリンピックの成功に向けた準備を都知事としてしっかりと進めていきたい。私がいただいた291万という票は“都知事として頑張れ”という票でした。しかし今回はその都知事が先頭に立って日本全体を変えていくということ。そして守っていくということ。この2つのことをアピールしていきたいと思っているが、あくまでも都知事として、そして希望の党の代表としてこの戦いに臨んでいくということ」と答えた。将来的な国政への復帰については「今はこの選挙において、仲間の候補者が1人でも多く当選するために頑張っていきたい」と語るにとどめた。

 そして長島氏の音頭で「ガンバロー三唱」で中締めとなった。

本紙コラムニストの長島氏(撮影・蔦野裕)
長島氏「私たちは国民のため日本の将来のために本気で働く政治家の集団」
 小池氏が退場後、各議員がそれぞれ挨拶。長島氏は「ようやくここまで来たというのが私の感想。昨今、どうも政治家の劣化が見られるような事案が多々発生している。私は政党と言うものはもちろん、理念も政策も大事ですし、政権交代をする必要性も痛感しておりますが、いま国民が政治家に求めているのは本気で国民のために働ける、そういう政治家を求めていると思います。この党は駆け込み寺とか選挙互助会とか揶揄されておりますが、私たちは少なくとも国民のために、日本の将来のために本気で働く政治家の集団だと思っていますし、皆さんが抱いているある種の懐疑というものは私たちの実績とそれぞれの本気の力で跳ね返していきたいと思っております。これから1カ月、皆さんと一緒に日本の国を大きく転換するために全力を傾けてまいります」と挨拶した。
自民党を離党しこの日の会見に臨んだ福田氏(右)は小池氏とがっちり握手(撮影・蔦野裕)
自民党を離党した福田氏も参加
 自民党を離党して新党に参加した福田峰之氏は「20歳の時に秘書見習いとして自民党の事務所に入った。だんだん選挙をやっているうちに自分の掲げている政策は実現可能なものでなくてはいけない、先が見えるものでなければいけないと、そういうものにどんどんなっていった。そして今回、衆議院が解散されそうだとなった時に、53歳の私はいったいこれから世の中に何を問うべきなのだろうか。今まで政党人として、そして政治家として歩んできた私が、これからの残された政治家人生でどんなことをやっていくべきか。振り返ったらもう1回青臭くてもいいから夢や希望を政治に訴えたくなった」などと新党へ参加した理由を語った。

 この日の会見に出席したのは東京都知事の小池百合子氏、衆議院議員の若狭勝、細野豪志、松原仁、長島昭久、福田峰之、木内孝胤、野間健、後藤祐一、笠浩史、鈴木義弘、横山博幸の各氏と参議院議員の中山恭子、松沢成文、行田邦子の各氏。