修斗 上田将勝がラストマッチで堀口破る

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チョークスリーパーを狙う上田(撮影・神谷渚)





  プロフェッショナル修斗公式戦(8日、後楽園ホール)で行われたフェザー級ワンマッチ「上田将勝vs堀口恭司」で「今年のベストバウトはこれで決まった」といった声も飛び交うほどの好勝負が繰り広げられた。





  上田はこの試合を最後に日本を離れ、米の総合格闘技団体ベラトールFCに参戦。3月から開幕するバンタム級トーナメントに出場する。2005年にデビューし、2008年の王座決定戦で岡嵜康悦を破り第5代世界フェザー級王座を獲得。2010年に4回目の防衛戦で勝村周一朗に敗れたものの、その後も白星を重ね通算16戦13勝(2KO・4S)1敗2分けの戦績を持つ、修斗のパウンド・フォー・パウンドともいわれる存在だ。





   一方の堀口は2010年のデビュー以来、ここまで6戦6勝(5KO)。そのファイトスタイルと合わせ、これからの修斗を背負っていく逸材と目される逸材。上田はこのクラスで戦っていく以上は越えておかなければいけない選手で、今回はラストチャンス。


 


   試合の焦点は上田のグラウンドテクニックと堀口の強打。どちらが自分の土俵に持ち込むかで勝負の行方は大きく変わる。


 


   1Rから緊迫の攻防が始まる。堀口は蹴り足を捕まれることを警戒しながらも強烈なインロー、左フックで上田のタックルを牽制する。上田も堀口の打撃のすきを狙って、タックルを試みるがなかなかとらえられない。しかししつこく組み付き左足への片足タックルに成功。テイクダウンするが、すぐに立ち上がる堀口。今度はバックを取って引きずり込み肩固めを狙う上田だが、堀口は驚異の身体能力でこのピンチを脱出。スタンドに戻ってからは前蹴りを多用し、距離を保つ。


2Rに入ると堀口は前蹴りからの左フック、右ミドルを上田のタックルに合わせ放つ。時折捨てタックルを見せ距離を測る上田は、堀口のヒザを被弾しながらもそのままタックル。スタンドでバックを取り、グラウンドへ引きずり込むも、堀口は体を入れ替え上を取る。サイドポジションに移行しパウンドを放つものの、バランスが乱れたところを上田が体を起こし危機を脱出。めまぐるしい展開。スタンドに戻ってからは両者打ち合いへ。


   


   そして最終3Rを迎える。これまでKO決着続きで3Rは未知の領域となる堀口。スタミナは果たしてどうなのか…。3Rも1、2R同様打撃とタックルの攻防。開始早々に上田のタックルに合わせた堀口の左フックがアゴをとらえる。千載一遇のチャンスだったが堀口が追い打ちをかけないとみるや上田が下からタックル。バックを奪うやチョークスリーパーを再三狙う。何度も決まりかけるが、その度に驚異的な粘りを見せる堀口。最後こそ力ずくで外しパウンドを打ち下ろしたものの、上田はしのぎゴングが鳴った。





   判定は29−29、29−28、29−28の2−0で上田が勝利。その実力で若い力を跳ね返した上田、元王者と互角に渡り合った堀口。緊張感にあふれた白熱の試合に、場内は大歓声だった。





   試合後のリングで「しんどかった。負けたと思いました」と激闘を振り返った上田は「今回が(修斗での)最後の試合となります。ありがとうございました」とファンに別れを告げた。