キリンチャレンジカップでなでしこがアメリカとドロー

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先制点を決めた近賀(1日、仙台ユアテックスタジアム Photo/AFLO)

 初開催となるサッカー女子の3カ国対抗戦「キリンチャレンジカップ2012」の日本代表vsアメリカ代表戦が1日、仙台のユアテックスタジアムで開催され、1−1で引き分けた。日本はアメリカとの対戦成績を通算1勝21敗5分け(1PK勝ちを含む)とした。

 なでしこはいつも通りの華麗なるパスサッカーでアメリカをほんろうする。しかしいつもと違うのは、プラス「前へ」という意識が強かったこと。前半からなでしこの早くてコンパクトなパス回しに対応できないアメリカ。

 そんな前半32分、右サイドでボールを持ったDF熊谷からDF近賀、MF川澄とパスがつながり、川澄がそのまま上がっていた近賀にループパス。近賀が折り返したクロスをFW永里がシュート。GKがはじいたボールを詰めていた近賀が豪快にゴールに突き刺し、先制点を奪った。

 試合後、佐々木監督も「アルガルベ杯よりも内容はよかった。ボールをしっかり動かせ、簡単に下げず、背を向けず、前へという意識があった。対米国として見れば、攻撃の形は今までよりもステップアップしている。シュートまで行けるシーンが多くなっていると思う」と納得の表情を見せた。

 打倒なでしこに燃えるアメリカは、現在プレースタイルを変革中。ボールをしっかりキープしパスを回すことに重点を置いた前半はやや引き気味だったが、後半は持ち前のスピードとパワーを生かした攻撃にチェンジ。後半27分には、FWワンバック、MFボックスとつないだボールをMFロイドがドリブルで持ち込み、最後はFWモーガンが同点シュートを決めた。線審が一度はオフサイドの旗を上げる微妙なタイミングだったが、主審はゴールを認めた。

 なでしこはこの日、良性発作性頭位めまい症で戦線離脱中の沢の代役としてボランチのに田中が、ケガの岩清水の代わりにセンターバックに矢野が入った。ベンチ入りメンバーが18人となる五輪に向け、控え選手の底上げが仮題だが、佐々木監督は「矢野はこの代表キャンプでもボールの動かし方などに自信を持って、的確にプレーしている。熊谷とのバランスも悪くない。今日も良かった。田中は、状況を見ながら細かいパスやサイドチェンジをよくやった。多くのパスをつなぐ間にはミスもあったが、現段階で満足している」と手ごたえを語った。