吉川晃司が2013年大河で西郷さん「ムチャぶり……!」

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NHKは19日、渋谷のNHK放送センターで、2013年の大河ドラマ『八重の桜』の新たな出演者の発表会見を開き、本紙でコラム連載中の吉川晃司が西郷隆盛を演じることが明らかになった。会見には、吉川のほか、芦名星、白羽ゆり、秋吉久美子、小泉孝太郎、村上弘明、生瀬勝久、小堺一機、反町隆史、加藤雅也、そしてヒロイン・八重を演じる綾瀬はるかも出席。綾瀬は「こうしたみなさんとご一緒できるのは力強いと改めて感じています。1年間頑張っていきたい」と、作品への想いを新たにした。

吉川が、明治維新の功労者・西郷隆盛になる。2009年の大河ドラマ『天地人』で型破りな織田信長を演じて強烈な印象を残したが、2013年もまたインパクトのある"西郷さん"が見られそうだ。

吉川によれば、最初「復興支援という旨を根幹に、やらないか」と打診があり、「なんらかの力になれるのであれば、大変光栄なことですし、意義深いこと」と、出演を快諾。しかし、その時には役どころが知らされなかったそうで、この日のあいさつでは、「後になって西郷さんと聞いて、そんなムチャぶりありかよ、と(笑)」と、ユーモアたっぷりに当時の想いを吐露しつつも、「明治維新が起こるべくして起きた時勢と、今の時勢はそっくりではないかと思う。エンターテインメントで、東北の復興支援はもちろん、日本中を活気づけるようなことになればと思っています」と意気込みを語った。

吉川のキャスティングについて、内藤愼介エグゼクティブ・プロデューサーは、「決断力、この時に動かなければというときすっと動ける瞬発力と爆発力という(西郷の)本質を持っている感じがある。西郷のイメージを曲げようというわけではなく、本物を描けるのではないか」と期待を寄せていた。

ドラマは、幕末・明治維新という歴史の岐路に立った日本が舞台。会津藩の砲術指南の家に生まれ、「ならぬことはならぬ」の教えを胸に会津の仲間たちとともに銃弾飛び交う激戦を戦い抜いた女性・新島八重の激動の人生を描く。

新たに発表されたキャストや番組の最新情報は公式サイト(http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/)で。