小林可夢偉がF1日本GPで日本人3人目の表彰台

 F1世界選手権シリーズ今季第15戦・日本GPは7日、三重・鈴鹿サーキット(1周5.807キロ)で24台が出走して53周の決勝を行い、小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)が3位で自身初の表彰台に上がった。日本人の表彰台は1990年日本GPの鈴木亜久里、2004年米国GPの佐藤琢磨に続く3人目。
 今季から行われるようになった表彰台インタビューの際には「皆さん、ありがとうございました!!」と、日本語で感謝を表した。
 トップチームとの“ガチンコ勝負”で得た表彰台。好スタートでウェバーを抜いて2番手に上がり、フェテルを追う。さすがについていけず、1回目のピットストップ後には遅い車につかまってタイムロス。その間にマッサの先行も許した。
 しかし3位は守ると、終盤はバトンとの息詰まる戦いに。4秒以上あった差は残り1周で1秒まで削られたが「とにかくプッシュするしかない、一つのミスもできないと思っていた」。大観衆の声援に背を押されてゴールしたとき、差はわずか0秒56だった。