STAGE 『木枯らし紋次郎』の枯れた世界観を現代にもってくる

猫のホテル『峠越えのチャンピオン』
 猫のホテルも今年でかれこれ結成23年目になるという。
 この間、外れのない作品を上演し続け、やがて劇団員たちは外部公演や映像の世界からも引っ張りだこ。そんななかでも年に1回フルメンバーで公演を打っていたのだが、あまりの多忙さに昨年公演の『わたしのアイドル』からは全員の出演にこだわらないスタイルに転換した。
 といっても決してパワーダウンというわけではなく、その昨年公演からは主宰の千葉雅子が「やりたいこと」としていた3つの題材を作品化。一つ目は女優二人芝居。二つ目の今回は、幼いころに強烈な印象を植え付けられた時代劇『木枯らし紋次郎』の枯れた世界観をモチーフに天涯孤独な境遇に墜ちた男のギリギリの道行きを描くという。
 国会議員としてはロクなもんじゃない谷口は、秘書の向井にいいとこ取りされる日々。巻き返そうと恩師の縁の地である寒村へ向かう谷口。しかしそこはとんでもない無法地帯だった。そしてならず者たちの飽くなき勝負が始まる…。
 勧善懲悪の展開が主流の時代劇の中でも異質な『木枯らし紋次郎』の世界観を果たしてどう見せてくれるのか。そして結成23年のベテランたちの新たな取り組みに注目したい。
【日時】11月8日(木)〜 18日(日)(開演は平日19時30分、土日14時。15日(木)は14時の回あり。17日(土)は19時30分の回あり。18日(日)は13時/18時開演。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】ザ・スズナリ(下北沢)【料金】前売り 指定席4500円、自由席4000円/当日 指定席4800円、自由席4300円/学割 指定席3500円、自由席3000円(要予約。劇団のみ取扱い。各日限定発売。当日証明書提示)【問い合わせ】猫のホテル(TEL:080-3517-7033 〔HP〕http://www.nekohote.com/)【作・演出】千葉雅子【出演】中村まこと、森田ガンツ、市川しんぺー、佐藤真弓、村上航、いけだしん、千葉雅子/前田悟、政岡泰志(動物電気)