IT’S SHOWTIME王者・山本真弘が豪快KO勝ち

 RISEとM-1ムエタイチャレンジ(M-1 MC)初の合同興行となる『RISE/M-1MC〜INFINITY〜』が2日、水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで開催された。この日はRISEルールとムエタイルールの試合のほか、両団体の選手による対抗戦も行われた。

 メーンでは初代RISEスーパーライト級王者・吉本光志がRISEルールでラズ・セルキシアンと対戦。ラズは世界最大の立ち技団体『GLORY』の推薦選手で、5月には野杁正明を判定で破っている強敵だ。エンジンのかかりが遅い吉本は、1Rから強烈なパンチを顔面とボディーに打ち分けるラズにやや押され気味。しかし2Rが始まるとラズがやや失速。中盤以降は完全に流れをつかんだ吉本は3R開始早々ラッシュ。ヒザ蹴りと左ミドルが面白いように決まる。完全に失速したラズになおもヒザ蹴り、左ハイキックと追撃するも、無念のゴング。吉本が圧倒的な判定勝利を収めた。

 セミファイナルでは第4代IT’S SHOWTIME 61kg級世界王者の山本真弘がマンサワー・ヤクビを迎え撃つ。7月の王座戴冠後の初戦となる山本は立ち上がりから持ち前のスピードが今ひとつ。互いに決定的な場面を作れないまま迎えた最終3Rに、ヤクビの出会い頭の右フックで山本がダウン。しかしこれで目が覚めたのか、山本は右フックにカウンターの飛びヒザ蹴りを合わせダウンを奪う。押せ押せの山本は右ストレートで2度目のダウンを奪うと、終了間際にもロープに詰めてからの連打で3度目のダウンを奪い試合を決めた。

 ムエタイのWPMFルールの試合では神村エリカがWPMF世界女子ミニフライ級王座決定戦でローマ・ルックブンニーと対戦。ローマは16歳にして120戦98勝25KO勝ちという戦績を誇る強者。首相撲では圧倒された神村だったが3R、ローマの顔面に連打を叩き込み、見事なKO勝利を収めた。試合後、神村は「今年は自分にとってつらい一年で、どうにか変えられればいいなと思っていた試合だったので勝てて良かった」と振り返った。そして「ベルトは持っている選手によって価値が高まるといわれているので、自分がこのベルトを持ち続けることによってWPMFのチャンピオンは凄いんだって思われるように価値を高めていきたい」と語った。