ヘッドライン編集部独断と偏見による 2012年ニュースランキング

 2012年の最大の話題といえば、ロンドンオリンピック・パラリンピックだろう。日本は過去最多の38個のメダルを獲得し、復興が遅れている被災地、冷え込んだ経済、低迷する政治といったブルーな出来事を一瞬忘れさせてくれた。海外に目を向けると12月に北朝鮮がミサイル発射に成功したり、尖閣、竹島問題がこじれにこじれまくった。そして12月16日の総選挙では自民党が圧勝。政権に返り咲いた。今年、いや民主党がこの3年半で積み残した多くの課題をどう解決してくれるのか…。
Prime News 政治・経済・社会
最後の最後に総選挙という大ネタが!! そして原発問題の行方は...!?
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1 総選挙で民主党歴史的惨敗 都知事選は猪瀬氏圧勝

 12月16日に第46回衆院選が行われ、自民党が選挙前勢力の119議席を大幅に上回る294議席を単独で確保した。公明党の31議席と合わせ、参院で否決された法案を再可決できる320議席を超える圧勝となった。民主党は選挙前の230議席を大きく下回り、57議席という過去に例を見ない敗北を喫した。注目を集めた第3極は日本維新の会は11から54、みんなの党は8から18に議席を伸ばした。日本未来の党は62から9に大きく議席を減らした。
 同日行われた東京都知事選は猪瀬直樹氏が約433万票を獲得し、圧勝した。


2 山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル賞受賞

 京都大学の山中伸弥教授が、10月8日「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の研究開発で、「ノーベル医学生理学賞」を受賞した。
 iPS細胞は、あらゆる細胞に分化する能力を持つ万能細胞の一種。これを基に神経や肝臓、心臓などの細胞を作製し、病気や事故で機能を失った患者の臓器などに移植することで、脊髄損傷やパーキンソン病などを治療する再生医療の実現が期待されている。


3 各地で反原発デモ

 大飯原発の再稼働に抗議するために3月29日に首相官邸前で行われたデモには約300人が集まった。その日から毎週末、官邸前で行われたデモは6月には20万人(主催者発表)に膨れ上がった。
 7月16日には代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が開催され、あの広い代々木公園に17万人(主催者発表)が駆け付けたという。


4 尼崎連続変死事件の中心人物が留置所内で自殺
5 中央道トンネルで天井板崩落、9人死亡
6 地下鉄サリン事件の菊地容疑者ら逮捕
7 消費増税法案が成立
8 日本政府が尖閣諸島を国有化
9 関越自動車道のツアーバス事故で7人死亡
10 東京スカイツリーが開業





World News 国際ニュース
アメリカではオバマ氏が再選、ロシアではプーチン氏が大統領復帰。中国では習近平氏が総書記就任で世代交代。そんなことばかりが目に付いた一年だった。
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1 米大統領選でオバマ氏が再選

 米大統領選は11月6日に投開票され、民主党のバラク・オバマ大統領(51)が共和党のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事を破り再選を果たした。4年前の大統領選では「チェンジ!」を旗頭にムーブメントを巻き起こしたオバマ大統領だったが、立て直しに手間取る経済情勢は依然厳しく、失業率も7%台後半に高止まりしたままで、かつての勢いは失われていた。なお連邦議会選では共和党が引き続き過半数を確保し、「ねじれ」は解消されず、苦しい議会運営を余儀なくされている。


2 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射

 北朝鮮が12月12日、「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルを発射。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も米国時間11日、「ミサイルの搭載物が軌道に到達したとみられる」と発表した。韓国の金寛鎮国防相は記者会見で、今回のミサイルについて「射程1万キロとみられる」と述べた。これが事実なら、北はロサンゼルスなど米西海岸の主要都市を射程内に収めたことになる。来年以降の、米朝の関係から目が離せなくなってきた。


3 中国人作家の莫言氏がノーベル文学賞

 中国人作家の莫言氏(57)が「幻覚的なリアリズムによって民話、歴史、現代を融合させた」としてノーベル文学賞を受賞した。中国籍の作家としては初となる。莫言氏は1988年に映画化され、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した『赤いコーリャン』の原作者。
 有力候補と目されていた日本の村上春樹氏は今年の受賞を逃した。


4 ロシア大統領選でプーチン首相が当選
5 シリアで政権軍と反体制派の内戦が泥沼化
6 中国共産党総書記に習近平氏
7 ミャンマー連邦議会補選でスー・チー氏当選
8 李明博韓国大統領が竹島上陸強行。天皇に謝罪要求
9 米アップルが「iPhone5」発売
10 フェイスブックがナスダック上場



Sports  野球・サッカー・相撲etc
ロンドン五輪では久々に熱くなった。サッカー、野球と、海外で活躍する選手が増えて、レベルが上がってきたのはいいのだが、国内リーグの空洞化は進む一方の2012年。
57703.jpg(Photo/AFLO 写真:Natsuki Sakai/アフロ Photo/AFLO)


1 ロンドン五輪で日本史上最多のメダル38個

「ロンドンオリンピック」(7月27日〜8月12日)で日本選手団は過去最多の38個のメダルを獲得した。開幕前から注目を集めた競技だけでなく、男子ボクシング、卓球、アーチェリー、バドミントンなどメダルは難しいと思われていた競技でも多くのメダルを獲得した。メダルにはあと一歩届かなかったが、常に女子と比較され悔しい思いをしてきた男子サッカーの快進撃には大きな声援が送られた。
 そして五輪といえば名言。今回は男子水泳400mメドレーリレーで銀メダルを獲得した後の松田の「北島さんを手ぶらで帰すわけにはいかない〜」は流行語大賞にも選ばれた。
 続けて開催されたパラリンピックでは日本は16個のメダルを獲得した。


2 レスリング女子の吉田沙保里に国民栄誉賞

 吉田沙保里はロンドン五輪のレスリング女子フリースタイル55kg級で五輪3連覇を達成。直後の9月に開催された世界選手権では男女通じて史上最多となる世界選手権10連覇を成し遂げ、五輪と世界選手権を合わせた世界大会で13連覇という大記録を打ち立てた。この功績を称え、11月7日、国民栄誉賞が授与された。吉田は受賞後「世界選手権14連覇とリオデジャネイロ五輪での金メダルを目指す」ことを表明した。


3 沢穂希がFIFA女子年間最優秀選手賞を獲得

 なでしこジャパンの沢穂希が1月9日、2011年度のFIFA年間表彰式で「FIFA最優秀選手賞」を受賞した。アジア人では初の快挙。昨年の女子W杯・ドイツ大会では得点王とMVPの二冠に輝いていた。
 女子サッカーの枠を越えた注目を集めた沢だったが3月、「良性発作性頭位めまい症」を発症。五輪出場も危ぶまれたが、なんとか間に合い、銀メダル獲得に貢献した。


4 プロ野球・巨人が初の5冠達成
5 サンフレッチェ広島J1初優勝 ガンバ大阪J2降格
6 日馬富士が横綱昇進
7 サッカーU--20女子W杯でヤングなでしこが3位
8 大阪桐蔭が甲子園春夏連覇
9 UFC日本上陸
10 東京が2020年夏季五輪の1次選考通過



ShowBiz 芸能人・音楽・映画
大御所たちが多く逝くなかで、多くのカップルがゴールイン。その一方で、不正受給に虚偽のブログエントリー問題が拡散・社会問題化。混沌とした2012年の芸能界。
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1 中村勘三郎さん森光子さんら、大御所たち逝く

 近々では、中村勘三郎さん、森光子さん。今年も演技や唯一無二の芸で多くの人を楽しませてくれた人たちがこの世を去った。勘三郎さんも森さんも日本の芸能を切り開き、長きにわたって支えてきた人物で、訃報には知人や友人、ファンの人など多くの人が弔問に訪れ、日本中が悲しみに包まれた。また、大滝秀治さんや地井武男さんといった名脇役、新藤兼人さん、若松孝二さんという独自の視線を大切にしてた作品を世に送り出してきた映画監督も逝った。流通ジャーナリストの金子哲雄さんの41歳という若さでの旅立ちは多くの人が驚きを隠さなかった。分かりやすい説明で支持された金子さんは、"終活"にもぬかりがなかった。


2 前田敦子卒業!新組閣などでAKB48新時代へ

AKB48がスタート当時から目標としていた東京ドーム公演を8月に実現。それとともに、グループの顔として活動してきた、あっちゃんこと前田敦子が卒業。それと同じタイミングで、グループの新組閣が行われ、リーダーの高橋みなみが総監督に。また宮澤佐江を始めとした複数のメンバーが海外グループに移籍することが発表された。その後も、AKB48としての活動を辞退する者が出たり、卒業が続く。AKB48は新しい時代に突入した。


3 スギちゃん大ブレーク! 流行語大賞もゲット!

 一番おもしろいピン芸人を決める『R-1』に出場し、「ワイルドだろぅ」のフレーズで2位になったことをきっかけに大ブレーク。仕事のオファーが押し寄せ過労でダウン、9月には番組収録中に胸椎を破裂骨折。全治3カ月の診断だったが、26日後にスピード復帰した。ロッテリアの「今年一番がんばった人 アワード」を受賞(写真)。「ワイルドだろぅ」で流行語大賞もゲットした。


4 お笑い芸人の親が生活保護不正受給
5 塩谷瞬が二股愛「結婚」がキメ文句
6 黒木メイサと赤西仁 電撃入籍&出産
7 米倉涼子がブロードウェイデビュー
8 芸能人が虚偽エントリーでペニオクPR
9 オセロ・中島知子が家賃滞納騒動
10 小林幸子 事務所移籍問題で一悶着


スポーツ選手は世界を相手に頑張った 国民も頑張っている さてダメなのは…

 2012年は振り幅の大きい1年だった。
 例えばスポーツに目を向けると、ロンドンオリンピック・パラリンピックでの日本選手団の活躍。サッカー界では香川真司ら海外で主力となった選手たちの活躍するニュースが連日届いた。メジャーリーグではダルビッシュが期待に違わぬ成績を残した。
 しかし我々の身の回りに目を向けると、昨年の東日本大震災からの復興は遅々として進まず、原発・放射能問題も迷走を続けた。そんな状況のなかでの年末の総選挙では投票率が59.32%と憲政史上最低。政治不信もここに極まった感もある。
 ここ数年、政治の世界は政局に終始しまともな政治が行われているという実感はない。まあそんな状況でも致命的な出来事が起こることもなく、国民は日々の生活を送っている。日本という国はいったいどうなっているのか…。
 そして今年も得難い人々が命を落とした。中村勘三郎、森光子、大滝秀治といった名優たちの死には多くの人々が落胆した。反骨の映画監督・若松孝二、政治評論家の三宅久之、元衆議院議員の浜田幸一が生きていたら今回の総選挙をどうぶった切っただろうか。脳幹出血で意識不明の重体になってから約3カ月も戦い続けた桑名正博、生前中に自らの死後のさまざまな準備を終えて旅立った流通ジャーナリストの金子哲雄など、その“死に様”は多くの人の感動を呼んだ。