VTJ 1st 所がルミナを1R39秒で壮絶KO勝ち

 新たに立ち上がった総合格闘技イベント『VTJ 1st (ブイ・ティー・ジェイ・ファースト)』が24日、国立代々木競技場第2体育館で開催された。『VTJ』はUFCをはじめとしたケージを使った大会において、日本人選手の勝率が思わしくないことから、「ケージで勝てる日本人選手を輩出したい」というポリシーのもと立ち上げられたもの。この日はオープニングマッチを含む8試合が行われた。
 メーンでは"修斗のカリスマ"佐藤ルミナとZST、HERO'S、DREAMを主戦場に戦ってきた所英男が対戦した。戦う場が違ったことから実現することはないと思われていた2人だが、こういったカードを実現することもVTJの目的のひとつ。実際、このプレミアムなカードに多くの注目が集まった。
 

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 しかし勝負の世界は非情だ。
 1R、試合の開始を告げるブザーがなる。先手を取ったのは所。左フックで機先を制すと、組み合った瞬間に左足払いでルミナを倒し、右パンチからヒジの連打、パウンドと怒涛のラッシュ。動きが止まったルミナを見て、レフェリーが試合をストップ、所がKO勝ちを収めた。リングで行う試合と違ってゴングがないVTJ。所が攻撃の手を止めたことで、会場は一瞬静寂に包まれたが、ビジョンに大写しにされたルミナが力なくマウスピースを吐き出す姿を見て、所の勝ちを確認するや、大きな歓声があがった。
 1R39秒KO勝ち。短い時間の中に多くの思いが凝縮された試合だった。
 所はリング上のインタビューで「3Rフルに使って最後に仕留められたらと思っていた。たまたまこんな展開になってしまった」と語った。しかしバックステージの会見ではルミナがダウンした場面で「いかなきゃ、と思った。素直に、勝ってホッしている」と大きなプレッシャーを背負っての戦いだったことをうかがわせた。
 一方、ルミナはこれで3試合連続のKO負け。自らのブログでは"「また頑張ります」とは簡単にいえない"と語っており、今後のルミナにも注視したいところだ。