INFINITY.Ⅱで梅野がKO復活 森井はポンサネーと激闘のドロー

 RISEとM-1ムエタイチャレンジ(M-1 MC)合同興行となる『RISE 91/M-1MC~INFINITY.Ⅱ~』が6日、水道橋の後楽園ホールで行われた。
 ともに立ち技格闘技ではあるものの、RISEはK-1に近いルールで、パンチとキックの攻防がメーン。一方、M-1 MCのWPMFルールはムエタイのルール。首相撲やヒジ打ちの有無、ヒザ攻撃時における微妙なルールの違いなどで、実はリング上の風景は大きく変わるのが立ち技格闘技。この日はRISEルールとムエタイルールの試合のほか、両団体の選手による対抗戦も行われた。
 セミファイナルでは梅野源治が再起戦をKOで飾った。日本人初のルンピニースタジアム・フェザー級ランキング入りを果たし “打倒ムエタイ”を旗頭に戦ってきた梅野は本来ならムエタイルールで戦うところなのだが、あえてRISEルールで韓国のキム・スンヨルと対戦した。
 梅野は昨年10月に参戦したK-1でチャンヒョン・リーにダウンを奪われ、まさかの敗戦を喫した。得意のヒジ・首相撲を封印しての判定負けではあったが、梅野のキャリアにとっては大きな黒星となった。
 今回のRISEルールでの参戦はリーとの再戦を是が非でも実現させたいため。その戦いに注目が集まったが、1Rから力の差を見せつけ、3Rにはキムが戦意喪失。スタンディングダウンを2度奪い、レフェリーがストップ。KOで勝利を収め、リーへの再戦に一歩近づいた。

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 WPMFルールでは森井洋介vsポンサネー・シットモンチャイのスーパーファイトが実現。ポンサネーはムエタイの超強豪。テクニカルな試合が多いムエタイにあって、KOを量産する異色のファイター。一方の森井も日本が誇るハードパンチャー。KO必至の激闘が予想されたが、試合は予想を越える打撃戦に。
 とにかく1Rから打ち合いっぱなし。手数で上回る森井に対し、ローキック、ヒジなどを交え多彩な攻めで応戦するポンサネー。3Rには終了間際に森井がヒジでポンサネーの左目上をカットするが、ポンサネーは下がりながらも的確にパンチ、ローキックを当て森井を徐々に削っていく、5Rまでノンストップの打ち合いで判定へ。会場が固唾を飲むなか、三者三様のドローのコール。KO決着は見られなかったものの、会場を大きく沸かせた。