STAGE 2006年初演の初期の作品が待望の再演

サンプル+青年団『地下室』
 本作は2006年に「青年団若手自主企画」というカテゴリーで初演された。翌年からサンプルはユニットとして独立。その後、作・演出の松井周は「フェスティバル/トーキョー09秋」への参加、2010年には岸田戯曲賞受賞など、次々と話題作を発表し続ける。松井にとっては初期の作品といえるのだが、当時からすでに現在のスタイルを確立しており、改めてその完成度の高さ、一貫した方向性には目を見張るものがある。

 舞台は東京の環状線と高速道路に挟まれた場所にある小さな自然食品の店。そこには店長と息子、店員たちが住んでおり、小さな共同体を形成していた。彼らは「水」や自然食品を販売し、自給自足の暮らしをしている。「水」を作っているのはその店の地下に住む息子。ある日、一人の女の子が働きたいと店にやってきた時から彼らの生活に変化が訪れる。

 描かれた状況は7年経って、受け取り方もずいぶん変わっているだろう。そんなことも踏まえて、改めてコミュニティや信じるということについて考えさせられる作品だ。
【日時】1月24日(木)〜2月3日(日)(開演は平日19時30分、土18時、日14時。26日(土)と31日(木)は14時の回あり。月曜休演。開場は開演20分前。当日券は開演の40分前)【会場】こまばアゴラ劇場(駒場東大前駅)【料金】全席自由・整理番号付 一般 前売3000円、当日3500円/学生 前売・当日共2500円(要学生証提示)/〈前半割 1月24日〜27日限定〉前売2800円、当日3300円【問い合わせ】サンプル(TEL:090-2903-8363=10〜20時) 〔HP〕http://samplenet.org/)【作・演出】松井周【出演】辻美奈子、古舘寛治、古屋隆太、奥田洋平、野津あおい/たむらみずほ*、小林亮子*、折原アキラ*、富田真喜*、森岡望*、山内健司*(*青年団)