STAGE 演劇の幅広い可能性を感じさせる作品たち

こまつ座『うかうか三十、ちょろちょろ四十』
 日本を代表する劇作家である井上ひさしが亡くなってもう3年が経つ。

 肉体は滅びても、作品は残る。その遺志は日本の演劇界に脈々と受け継がれている。

 こまつ座は井上の亡き後も井上作品を上演し続けているのだが、今回は今まで、というか執筆から55年間こまつ座で上演されることのなかった井上ひさしの原点である“幻のデビュー作”を上演する。
 昭和33年、作家への道を歩みだした井上は本作で芸術祭脚本奨励賞を受賞。初めて活字になった戯曲だという。

 東北のとある田舎の村はずれ。あばら家に住む賢く美しい働き者の娘ちかに一目惚れしたとのさまは、お侍医をお供に、桜の木に隠れて様子をうかがっている。優しいけれども気後れしがちのとのさまは、その想いをなかなか告げることができない。ひょんな事から、ちかに近づくことができたのだが・・・。

 最初の作品ながら、井上流ブラックユーモアも盛り込んだ井上エッセンス満載の作品。
【日時】5月8日(水)〜6月2日(日)(開演は火〜木13時30分、金19時、土13時30分/17時30分、日13時30分。※8日(水)・9日(木)は19時、10日(金)は13時30分開演。29日(水)は19時の回あり。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】紀伊國屋サザンシアター(新宿)【料金】全席指定 6500円、学生割引4500円/アンダー24チケット4500円(24歳以下限定 当日引換券)【問い合わせ】こまつ座(TEL:03-3862-5941[HP]http://www.komatsuza.co.jp/)【作】井上ひさし【演出】鵜山仁【出演】藤井隆、福田沙紀、鈴木裕樹/田代隆秀 、小林勝也/阿部夏実、松浦妃杏(Wキャスト)