ボディーに一発!! 内山が5回KOで7度目の防衛

 世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級タイトルマッチが6日、東京・大田区総合体育館で行われ、チャンピオンの内山高志(ワタナベ)は同級9位のハイデル・パーラ(ベネズエラ)を5回2分15秒、KOで下して7度目の防衛に成功した。内山は21戦20勝(17KO)1分け。

 5回2分過ぎ、内山の左ボディーブローが無敗のパーラの脇腹をまともにとらえた。「当たれば倒れると思っていた。バキッと当たったなという感触」。倒れ込んだ相手が再び立ち上がることはなかった。

 2回まではノーモーションでパンチを放つ挑戦者を攻めあぐねたが、距離感をつかむと、ジャブとフックで追い詰めた。4回終了間際にラッシュで追い込み、KOも時間の問題だった。

 世界戦は1度の負傷引き分けを除き、すべてKO勝利。「慣れないためにも、きつい練習をやっている」。長いラウンドを戦い抜くスタミナに加え、瞬発力強化をテーマに追い込み、鮮烈なKO劇に結びつけた。
 試合後には解説席に座っていたWBC世界同級王座の三浦隆司とエールを交換。

 三浦は11年1月の内山の3度目の防衛戦で完敗しており、「まだ100%勝てる自信はない」と言いつつも、リベンジに虎視眈々。両者がベルトを守り続ければ、来年には統一戦が実現する見込みだ。