MOVIE アンジェリーナ・ジョリー渾身の長編初監督作!!

『最愛の大地』

 ハリウッドのトップ女優として注目を集めるアンジェリーナ・ジョリーが、長編初監督に挑んだ注目作が、ついに日本で公開。

 乳がん予防手術を告白し世界中の女性たちから支持を得るなど、今や強く美しい女性の代名詞にもなったアンジー。オスカー女優という肩書きを持ちながらも、長年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として各地を訪れ、平和を訴える活動を続けており、今回の来日でも性暴力根絶を訴えるスピーチを行い、大きな称賛を浴びている。そんなアンジェリーナが今回、プロデュースではなく自ら脚本を書き、監督した本作品は、これまでの活動の中でこういった問題に真正面から向き合ってきた彼女だからこそ描くことができた、究極の愛の物語となっている。

 物語の舞台となるのは、突如紛争が勃発した1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ。セルビア系ボスニア人の警官・ダニエルと、ムスリム系ボスニア人の画家・アイラ。ごく普通の幸せな恋人同士だった2人が、ある日を境に敵同士となり、しだいに過酷な状況に陥っていく様子を、真摯ながらも骨太な演出で語っていく。その完成度の高さは長編初監督とは思えないほど。

 恐怖と愛の間で揺れるアイラ。周囲に知られないようアイラを守ろうとするダニエル。彼らの愛に込められた、アンジーのメッセージが心に残る。

STORY:セルビア系ボスニア人の警官・ダニエルと、ムスリム系ボスニア人の画家・アイラ。ごく普通の幸せな恋人同士だった2人だが紛争の勃発によって敵味方に分かれてしまう。
監督:アンジェリーナ・ジョリー 出演:ザーナ・マリアノヴィッチ、ゴラン・コスティック他/2時間7分/彩プロ配給/8月10日より新宿ピカデリー他にて公開 http://saiainodaichi.ayapro.ne.jp R15+