二十歳の視点 vol14
「青春18きっぷで四国1周&瀬戸内大冒険」

青春18きっぷと有りあまっている夏休みを利用して、今1番ホットな四国へ。

今回の旅を簡単に振り返ると「安価、食、1人」。
 東京から夜行列車『ムーンライトながら』に乗って、翌朝には岐阜県・大垣駅に到着し、そこから在来線を乗り継いで、昼過ぎには四国に上陸。駅のアナウンスも「白線の内側でお待ちくぁ~さい」と方言で旅情をそそる。案外、来れてしまうものだなぁとしみじみ思いながら、一路、愛媛を目指す。前日に翌日の予定を立てるというルールを決めていたので、一応この日は道後温泉のユースホステルに宿泊の予約はしていたが、それ以外は全くのノープラン。一体、これからどうなるのか!
 道中、列車の待ち合わせ時間などを使って、高知にあるユースホステルに電話をかけるも、翌日(2日目)は予約はいっぱいだと断られてしまった。後に高知の献血に行ったときにわかるのだが、このよさこいのシーズンはどこも満杯なのだと、看護師さんが僕の血を抜きながら教えてくれた。また、困ったことに松山から高知に向かうには9時間近くかかってしまうことが判明。いくら青春18きっぷの旅とはいっても、これは願い下げだ。結局、翌日の宿泊先を決められずに、松山市街で高知行きの高速バス(松山⇔高知を3時間半程度で走る)の切符だけ買って、そこから道後温泉まで路面電車の伊予鉄道で向かった。温泉で旅の垢を落とし、温泉街で宇和島の名産であるジャコ天などが入った定食と愛媛みかんソフトクリームをいただき、この日は休んだ。


 2日目は高速バスに乗って、昼過ぎには高知に到着。が、泊まるところが決まっていない。時刻表と相談した結果、徳島県・阿波池田駅まで出てしまおうと決めて、その界隈にあるビジネスホテルに電話したところ、空室があったのでさっそく予約した。せっかく高知まで来たからには、坂本竜馬の銅像がある桂浜まで行ってみることに。バスと路面電車を乗り継いだ結果、片道800円もかかってしまい、往復となるとちょっと痛い出費。かといって、高知駅から桂浜までの約10kmの道のりを歩くのは気分が乗らない…。


 となると、帰りはヒッチハイクしかない。30分くらい粘っていると、幸運にも高知に越境してきている女子学生さんとそのご家族の車に乗せてもらった。「ヒッチハイクいいなー! 学生にしかできないことがしたい!」と話すその学生に対して、お父さんは「じゃあ今のうちに資格いっぱい取っとけ」とピシャリ。今しかできないことをしたいという学生の気持ちも、もし僕が親の立場だったら娘のヒッチハイクに反対する気持ちも両方分かる気がした。


 高知市街に帰ってきて、さっそく夕食探し。この旅のもう1つのルールは「夕食一点豪華主義」。ぜひとも今夜はカツオのたたきにありつきたい。例によって看護師さんから得た情報によると、県外の人たちは「タレ」までもおいしいと言うらしい。いざ、実食! 新鮮で肉厚なカツオと、しょうがが効いてさっぱりとした味わいのタレがあいまって、夏にぴったりな逸品。今、ちょっと思い出しただけでもよだれが…。しばらくこのカツオの余韻に浸っていたかったが、あまりのんびりしていられる時間もなく、店員さんにお礼を言い、阿波池田を向かうべく列車に飛び乗った。


 3日目の午前には香川県・丸亀駅に到着し、言うまでもなくうどんを食べた。これまた絶品。丸亀駅のなかにある観光案内所では周辺のうどん店を網羅したマップを配っているので、訪れた際はこれを活用してみて。それから高知港に行き、フェリーに乗って、小豆島へ。現在、瀬戸内国際芸術祭の真っ最中で、島内にはビートたけし原案のモニュメントなどもあり、多くの観光客で賑わっている。しかし、船のダイヤの関係で滞在時間3時間という制約があり、思うような観光ができなかったのが心残り。そうめんも食べたかった。マルキン醤油も舐めたかった。なごり惜しい気持ちを抑えて、乗船。さよなら、小豆島。また来ます、バス停で待っていたら違う行き先のバスなのに「どこ行くん?」と声をかけてくれた運転手さん。


 この日は新大阪のユースホステルに泊まり、翌日(4日目)は京都や名古屋で途中下車して、たっぷり1日かけて帰った。今回の旅費はトータルでだいたい3万7000円。もちろん、青春18きっぷ代、宿泊費諸々込みで。自分でいうのもなんだが、なかなか優秀な旅ではないだろうか。夏の四国は最高やき。
●旅程
《1日目》
 東京→(夜行列車)→岐阜→姫路→岡山→松山→(路面電車)→道後温泉
《2日目》
 松山→(高速バス)→高知→(路面電車と路線バス)→桂浜→(ヒッチハイク)→高知→阿波池田
《3日目》
 阿波池田→丸亀→丸亀市猪熊弦一郎現代美術館→高知港→(フェリー)→小豆島→(フェリー)→神戸→新大阪
《4日目》
 新大阪→京都→名古屋→東京

(学生インターン・川合健悟)