夏季オリンピック・パラリンピック開催都市決定 東京に五輪がやってくる!!

 2020年の第32回夏季五輪の開催都市を選ぶ国際オリンピック委員会(IOC)総会が7日、ブエノスアイレスで開かれ、東京がイスタンブール、マドリードを破り、1964年の第18回大会以来56年ぶりの開催を決めた。

 日本時間の8日未明に行われたIOC委員による1回目の投票で東京は過半数には届かなかったものの42票を獲得してトップに。イスタンブールとマドリードが26票で並び、両都市間の投票が行われたが、優勢とみられていたマドリードが45票−49票で敗れる波乱が起こった。イスタンブールとの決選投票では60票−36票で圧勝した。

 投票に先駆けて行われたプレゼンテーションは東京はイスタンブールに次ぐ2番目。高円宮妃久子さま、竹田恒和招致委員会理事長、猪瀬直樹東京都知事、安倍晋三首相ら8人が登壇した。

 まず最初に高円宮妃久子さまが「IOCの支援は子どもたちに笑顔を、若い選手には希望を与えてくれた」などと、IOCの公用語である英語とフランス語で東日本大震災の復興支援への謝意を伝えられた。

「皇族方は招致活動に直接関わられない」というのが宮内庁の立場だが、久子さまのスピーチはIOCへのお礼やスポーツのすばらしさを伝えながら、直接的には招致には触れないという“絶妙な”内容だった。

 続いて登壇したのはパラリンピック陸上女子の佐藤真海選手。

 宮城県気仙沼市出身の佐藤選手は、骨肉腫による右脚の切断、故郷の被災という困難を「スポーツの力」で乗り越えた自身の半生を身ぶり手ぶりを交えて表情豊かに訴えた。

 この2人の女性のスピーチが最初にIOC委員の心をぐっとつかんだ。