友香の素 vol.130 大人度の新基準。

 この間、ファミレスで22歳の女友達と話していたら「最近、そろそろ大人にならなきゃと思ってて、つけまつげからまつげエクステに少しずつ移行していこうと思うんです」と、言う。つけまつげより、まつげエクステのほうが大人度高いんですね。私が20代のころはなかったな〜、この基準。その子は、高校生くらいからつけまつげを付け始めて、それ以来、毎日つけまつげを欠かすことはないそう。「でもさ、忙しい朝に、毎日付けるのって大変じゃないの?」と聞くと、そんな時間もかからないから、「全然平気ですっ」と言う。むしろ付けてない顔でいることが不自然らしい。付けていない時は、メイクを落として寝てる時くらいなんですって。つけまつげを付けたことがあまりない私にとって、目元を美しく仕上げるアイテムはというと、マスカラ。「じゃ、マスカラとかしないんだ?」と聞くと、「今まであまり使ったことがない」という答え! マスカラをあまり使ったことがないなんて、斬新なご意見。ってことは、メイクポーチには、ビューラー(まつげを挟んで上げる道具)や、マスカラは入ってないわけで。その変わりに、予備のつけまつげなんかが入ってるってことでしょ!? ジェネレーションギャップを感じずにはいられない‥‥。

 いつまでも若いと思っている自分は知らない間に、ズズズっと生息しているカテゴリーが上に自動的に移動しているのね。個人個人の心持ちとかとは別に。でも、考えようによっては、そうやって上に行く分、下も見られて、自分が感じられる世界が広がって面白くなれるということ。特に私世代の女子は、アンチエイジングもしていくけれど、エイジングしていく良い面を意識的に見て、その中で自分なりに流行なんかを取り入れながら、積み重ねてきた大事な物をさらに価値のある物に進化させていくべきなんだろうなあ。出会ったころより、少しだけ大人な目元の22歳女子友を見ながらそう思った。
黒谷友香:女優。1975年生まれ。出演映画『利休にたずねよ』が12月7日公開。