第26回東京国際映画祭グランプリにスウェーデンの青春映画

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第26回東京国際映画祭が25日に閉幕し、クロージングセレモニーにて各賞の発表と授賞式が行われた。


 オフィシャルコンペティションの最高賞である東京サクラグランプリを受賞したのは、スウェーデンのルーカス・ムーディソン監督作『ウィ・アー・ザ・ベスト!』。


 チェン・カイコー審査委員長は「最高賞には、卓越した完成度を求めました。情熱と魅力にあふれ、本物の人間の絆を、生き生きとしたエネルギッシュな演技で描いた作品に、審査員は満場一致で決めました」と同作を評した。
受賞したムーディソン監督は「まさか受賞できるとは思っていなかったので感無量です」と喜びをあらわにしながら「実は原作は私の妻のココが書いたもの。彼女にも感謝したい」と明かした。


 他、審査員特別賞はイランのベーナム・ベーザディ監督作『ルールを曲げろ』、最優秀監督賞は『馬々と人間たち』のベネディクト・エルリングソン監督、最優秀女優賞は『ある理髪師の物語』のユージン・ドミンゴ、最優秀男優賞は『オルドス警察日記』のワン・ジンチュン、最優秀芸術貢献賞はアーロン・フェルナンデス監督の『エンプティ・アワーズ』、そして観客賞はイ・ジュヒョン監督の『レッド・ファミリー』に贈られた。


 カイコー審査委員長は「東京は、若手の映画人の注目をもっと集めてもいいと思います。そうなると、東京国際映画祭にもっとたくさんの優れた作品が集まると思います」と語り、来年の開催に向けて日本語で「バイガエシ(倍返し)!」と締めくくって、会場の喝さいを浴びた。

(C)2013 TIFF