SPECIAL INTERVIEW 渡辺麻友

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』
ギリシャ神話の神々と人間の間に生まれた半神=ハーフ・ゴッドの主人公たちが、摩訶不思議な大冒険に挑む人気のハリウッド大作第2弾が公開中。渡辺麻友(AKB48)が日本語吹き替え版で“ハリウッド作品”デビュー!
「私ももし自分が魔法少女だったら…と、よく妄想していました(笑)」

「映像を見ながらアフレコしていたんですけど、映像が本当にすごいので、完全に世界観に入り込んでしまいました。もうリアルにあの世界に入り込んで自分が演じているような、そんな感覚でしたね」と、目を輝かせながら語る渡辺麻友。今回、実写吹き替え初挑戦したのは、海神・ポセイドンと人間の間に生まれた半神(ハーフ・ゴッド)の主人公・パーシーが仲間とともに世界を救う大冒険を繰り広げるハリウッドのアクションファンタジー大作第2弾だ。

「吹き替えをやりながら見入ってしまうほど見ごたえのある作品なんですよ。いろいろなモンスターも登場するし、スリル満点のシーンもたくさんあるし。パーシーが海の神・ポセイドンの息子ということで水が出てくるシーンが多いんですけど、なかでも今回のタイトルにもある魔の海のシーンは、本当にすごい迫力なんです。どうやってあんな映像を作ったのか、実際に監督やスタッフさんに聞いてみたいですね」

 渡辺が今回演じたのは、パーシーの心強い仲間、ヒロイン・アナベス。

「アナベスは知恵の女神・アテナの娘で、知識も豊富なので冒険でもいつも仲間の役に立つ存在。紅一点ながらもパーシーたち男性陣に負けない活躍をする勇敢な女の子です。自分としてはあこがれるというか、すごくかっこいいなと思いますね。私自身と似ているところは…あまり無いかな。私は全然しっかりしていないし、アナベスのように機転も利かないし(笑)。でも、仲間がすごく大事だというところや、前向きなところは近いんじゃないかなと思います」

 そんなアナベスを演じた渡辺の実力は注目だ。とても実写吹き替え初挑戦とは思えない。

「でもけっこう難しかったんですよ(笑)。『クレヨンしんちゃん』や『ねらわれた学園』など、これまでにアニメーションの吹き替えは何度か経験があったんですけど、実写の吹き替えはアニメとは全然違いました。アニメの場合は、映像ができていない段階で声を入れることが多いので、わりと自分のペースで演じることができるんですけど、実写だと完全に映像が出来上がっているので、自分が映像に声を合わせないといけなくて。しかも今回はハリウッド映画なので、役者さんが英語のセリフでお芝居しているところに日本語のセリフを当てるというのが難しかったです。呼吸や息継ぎといった細かいところも合わせながら演じるということも今回初めて知って、すごく勉強になりました」

 言われなければ渡辺麻友(AKB48)だと気づかない人もいるはず…そう思えるほど役をつかみきっている。

「実際に自分が演じている気持ちになって、アナベスの性格や、彼女が何を感じているかを意識しながら声を演じていました。悲鳴を上げるシーンが何度かあるんですけど、なぜか叫ぶシーンを演じていたときにアナベスのキャラクターや作品の世界観をはっきりつかんだ気がします(笑)。意識していたのは、アナベスがどんな女の子なのか、見ている人にきちんと伝わるように演じるということですね。アナベスは自分の意見をはっきり言うタイプで、そういう場面では彼女のしっかりしたところ、仲間を思いやる場面では彼女の優しいところが伝わるように意識しました。あと、主人公のパーシーと、三枚目的なグローバー、そしてヒロインのアナベスというトリオのバランスを考えて、声のトーンを調整したりしました」

 キャラクターだけでなく、作品の世界観にもすっかり魅了された様子。

「主人公たちが、神と人間の間に生まれたハーフ・ゴッドという設定がすごく面白いですよね。私、そういうファンタジックな世界観が、けっこう好きなんです。私も子供のころは、いろいろ妄想しました(笑)。日曜の朝は魔法少女系のアニメを夢中になって見ていて、もし自分に魔法が使えたらとか、今は普通に暮らしているけど実は隠れた魔法使いの素質があって…みたいな妄想はよくしていました。AKB48に入る前は、自分がメンバーだったら…という妄想をしていましたね。秋葉原の劇場でみんなと歌って踊っている自分を妄想していました。それを実現させてしまったことを考えると、なんだかすごく不思議です(笑)」

 仕事がとても楽しい、と笑顔。

「本当に今、仕事が楽しくて毎日すごく充実しています。去年終わったときもあっと言う間だったなと思ったんですけど、今年はさらに早かったですね。大きな出来事もたくさんあったし、今回こういう形でハリウッドの作品に携わることができたのも私にとってすごく大きなことでした。この作品で、やっぱり私は演技が好きだということを改めて感じました。アフレコのお仕事も楽しいですし、自分が演じる実写作品もやってみたい。でも、常に上を目指して頑張っていきたいので、いろいろなことに挑戦して自分の成長につなげていきたいですね」

 ハリウッド映画の世界観で見事、声でヒロインを演じ切った渡辺麻友。これまで知らなかった“まゆゆ”に出会える作品だ。
(本紙・秋吉布由子)
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『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』
監督:トール・フロイデンタール 出演:ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・ダダリオ他/日本語吹き替え版 声の出演:宮野真守、渡辺麻友、ふなっしー他 1時間46分/20世紀フォックス映画配給/TOHOシネマズ スカラ座他にて公開中
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