早春の東京を駆け抜ける!

東京マラソン 23日号砲 3万6000人が東京を走る!

東京の冬の風物詩となった東京マラソンが23日に行われる。今年も世界各地から3万6000人のランナーが参加。思い思いのスタイルで、東京の街を駆け抜ける。今年も、42.195kmのコース上で、さまざまなドラマが繰り広げられそうだ。

 東京マラソンの開催が23日に迫ってきた。今年も、色とりどりのウエアや仮装をまとったランナーたちがそれぞれの目標を掲げて、ゴールを目指す。
 2013年の大会から「ワールドマラソンメジャーズ(WMM)」に仲間入り。ボストン、ロンドン、シカゴ、ニューヨークシティマラソンからなるマラソンシリーズの仲間入りをしたことで、世界に認められる大会になった。大会そのものも盛り上がり、2020年、東京での五輪開催決定への力強い後押しにもなったことは間違いない。
 通算8回目の開催となる今年も、国内外から多数のトップランナーが参戦する。男子では、ロンドン五輪で2位だったアベル・キルイ(ケニア)、2013年の世界陸上3位のタデセ・トラ(エチオピア)、昨年の東京マラソンで優勝したマイケル・キピエゴ(ケニア)などの有力外国人選手がエントリー。日本勢も、ロンドン五輪マラソン代表の藤原新(ミキハウス)、ロンドン五輪5位の中本健太郎(安川電気)、出岐雄大(中国電力)、佐藤悠基(日清食品グループ)など有力選手が勢ぞろいしている。エリート選手のリストには、メクボ・ジョブ・モグス(日清食品グループ)、ガンドゥ・ベンジャミン(モンテローザ)の名も見える。
 女子は、ルーシー・カブー(ケニア)のほか、2012年パリマラソンで優勝したティルフィ・ツェガエ(エチオピア)、国内からは伊藤舞(大塚製薬)、渋井陽子(三井住友海上)、野尻あずさ(ヒラツカ・リース)がエントリーしている。
 3万6000通りの42.195キロのドラマ。温かく見守りたい。

ボストンの悲劇 繰り返さない
警備や救護を強化


 2013年のボストンマラソンは悲劇の大会となった。ゴール手前で起きた爆弾テロで多数の死傷者が出た。東京マラソンでも、安全・安心にレースを進行するために、警備や救護の体制を強化している。
 レースに参加するランナーは3万6000人。運営スタッフやボランティア、並行して開催される「東京大マラソン祭り」の参加者、さらには沿道で応援する人など、東京マラソンには数えきれない人が集う。大規模な事件や事故が起きた時にどうするか、最悪のケースを想定してその対策が練られたり、ランナーやボランティアを対象に救急救命講習が行われ、医師たちも特別な研修を受けている。
 レースを重ねるたびに、さまざまな観点から成長を続ける東京マラソン。この積み重ねが、2020年の東京五輪を成功させる鍵にもなっている。
 コースおよび周辺の道路では最長6時間以上の車両の通行が規制される。自転車、歩行者のコース横断も規制される。詳細は公式サイトで。(http://www.tokyo42195.org/