社会人の先輩たちも身も心も引き締めて! 新社会人たちが一斉スタート

 新年度がスタートした4月1日、日本各地の多くの企業や官公庁で、入社式や入庁式が開かれた。厳しい就職戦線を乗り越えた新社会人たちが、スーツや制服、それぞれの仕事着に身を包み、一斉にスタートを切った。

 都内でも、たくさんの入社式が行われた。社長の訓示といったオーソドックスなものはもちろん、アイドルやアーティストがライブで新入社員にエールを送るエンターテインメント色の強いもの、靴磨きで入社式、さらには「入社式なんていらない!」と、入社初日からビッグプロジェクトを任せるなどさまざま。式のスタイルから、それぞれの企業カラーが見えてきた。

 新年度はまだスタートしたばかり。新入社員のみならず、社会人の先輩にとって改めて気を引き締めるいいチャンス。いいスタートを切ろう!

カゴメ入社式にご当地アイドル「チームしゃちほこ」が参戦!?

「自然を、おいしく、楽しく。」のカゴメは1日、2014年度の入社式を東京本社で行い、54人の新入社員が社会人としての第一歩を踏み出した。

 寺田直行代表取締役社長は、第1部で新入社員に「カゴメの代表として、自覚を持って責任のある行動をしてください。企業理念を理解し、出会いを大切に、感謝の気持ちを忘れないように。今まで育ててくれた親御さんやお世話になった人たちに節目節目で感謝の気持ちを伝えてください。このあと、私と写メを撮ってご両親にメールを送ってもいいですよ(笑)」と会場を和ませた。さらに「これから1カ月は研修期間で、そのあとそれぞれの職場に配属になります。タフな研修になると思いますが、早く気持ちを切り替えて、会社に対する理解を深めていただきたい。カゴメは国内外に活躍の場所を広げています。ここで自分が何をしたいのか、どうやって社会に貢献していくのか。夢とビジョンを持って日々努力を積んでください。私たちは、あなたたちの“若さ”、“常識にとらわれない発想力”、“勇気ある行動力”に期待します。同じベクトルを持って、ともに分かち合い、ともに成長しあい、一緒に頑張っていきましょう」と挨拶。新入社員たちは緊張の面持ちながら、一言一言を熱心に聞いていた。

 そして第2部はカゴメ本社所在地名古屋在住のご当地高校生アイドル「チームしゃちほこ」が登場。新入社員と野菜生活体操を踊った。入社式が行われた同日、カゴメは朝の健康的な生活スタイルを応援する新たなプロジェクト「野菜生活体操」を始動。1日のはじまりである朝に、野菜ジュースで「朝の乾杯」をして、しっかりと野菜を摂り、体を動かすことを提案するプロジェクトだ。それに合わせ、「野菜生活体操部」を発足、その推進リーダーを「チームしゃちほこ」が務め、全国のさまざまな場所で、「野菜生活体操」の普及活動を行っていくという。社長の前で、ジャージー姿にペンライトを持って、チームしゃちほこの新曲『チームしゃちほこの野菜生活体操』に合わせ踊る新入社員は、最初こそ恥ずかしがっていたものの、元気なチームしゃちほこメンバーにあおられると、動きも大きくなり、サビの部分では会場一体となり盛り上がった。曲が終わると自然にハイタッチをする様子も見られ、社会人1年目を笑顔でスタートさせていた。

サマンサタバサ Wサプライズな入社式

 現在のEXILE TAKAHIROとミランダ・カーが共演するCMなど、サプライズな演出でイメージを打ち出してきた、サマンサタバサ。入社式もまた、サプライズでいっぱいだった。1日、都内で行われた入社式には、同ブランドとコラボするE-girlsがサプライズ登場&生ライブを披露。ライブ途中で、同じダークスーツ姿で会場に紛れ込んでいたダンサーたちがパフォーマンスに加わるWサプライズだった。

ネスレ日本、初仕事は記者発表の企画&運営
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斬新な試みの数々で注目を集める、ネスレ日本。新入社員の迎え方もまた、“らしい”演出だった。「入社式はいらない!」と、新入社員たちは初日からビッグプロジェクトを任された。1日に行われた「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」(9月開催)の記者発表の企画、運営などプロデュースをすべて9名の新人らが担当した。当日は、司会者とともにMCに立ったり、取材に訪れた報道陣を案内する業務など大活躍。片山選手とともに登壇した、高岡浩三代表取締役社長兼CEOも、彼らの頑張りに目を細めていた。高岡社長いわく、「日本だけ入社式があるのはおかしい」。独特な採用方法により入社の時点ですでにコミュニケーションがとれていることからも、一般的な入社式よりも機会を与えたという。