ザックジャパンはどこまで勝ち進めるのか!?

W杯開幕!! 勝負は初戦のコートジボワール戦 15日午前10時はテレビの前に全員集合!!

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会が6月12日(日本時間6月13日)に開幕する。アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表はどんな戦いを見せてくれるのか? 開催国のブラジルは1950年に自国開催で優勝を逃した「マラカナンの悲劇」の悪夢を払しょくすることができるのか? ニュースターの誕生は? 7月13日(同14日)の決勝まで32日間の熱い戦いが繰り広げられる。

 どん底ともいえる前回大会ですらグループリーグを突破したことから、日本中で「グループリーグは大丈夫だろ」という空気が漂っているが、このC組はそれほど簡単な組ではない。コロンビアはペケルマン監督のもと規律を守ることを徹底。破天荒、悪く言えばむらっけのあるチームが堅実な計算の立つチームに生まれ変わった。これは南米予選をアルゼンチンに次ぐ2位で通過、9チーム中最少失点で乗り切ったことに表れている。

 このコロンビアが最大のライバル。最終戦でコロンビアと対戦する日本としてはそれまでに大勢を決めておきたいところ。そんなわけで、とにかく初戦のコートジボワール戦で負けないことは最低条件。コートジボワールはアフリカ勢特有のフィジカルの強さがやっかいだ。スピード、高さ、パワーなど個の力では日本はかなわない。それにドログバとヤヤ・トゥーレを中心とした攻撃陣は大会屈指の破壊力を持つといっても過言ではない。日本は得意の組織力でしっかり守り、後半になって相手の足がとまったところで、得意のパスワークでDFを崩し得点を狙う。乗ってしまえば大量得点もあるチームなだけに、とにかく調子づかせないこと。先制点を許さないことがポイントとなる。

 続くギリシャ戦はなんとしても勝利が欲しい一戦。構図としては攻めの日本に守りのギリシャ。暑さの中での戦いはベテランぞろいのギリシャより日本のほうが有利。高さはあるがスピードはさほどでもないギリシャDFを崩すのは困難なことではないだろう。日本が先制点をあげてしまえば、勝利の可能性は一気に高まる。しかし問題はギリシャが先制点をあげた場合。引いてガチガチに守られたら1点を取るのは困難だ。万が一ギリシャが初戦のコロンビアに勝つようなことがあったら、日本戦はドローでもいいわけで、最初からがっちり守られるとやっかいなことになる。もっともその可能性は相当低いと思われる。

 そして最終戦のコロンビア。南米予選で9ゴールをあげたファルカオは1月に手術した左膝の回復が間に合わず、登録メンバーから外れた。これは日本にとっては朗報だが、それでも攻撃力が高いことには変わりはない。ただコロンビアはここまでに決勝トーナメント進出を決めている可能性が高く、メンバーを落としてくれば、引き分けに持ち込むのは可能。とにかくコロンビアに2連勝で来てもらって、日本も1勝1分け以上で臨む。この状況にならないと、グループリーグ通過が危うくなる。

GROUP C 日本代表の試合スケジュール
「日本vsコートジボワール」(日本時間6月15日10時開始)
「日本vsギリシャ」(日本時間6月20日7時開始)
「日本vsコロンビア」(日本時間6月25日5時開始)