何か起こりそうで何も起こらない。そこに何を見出すかは見る人次第 五反田団『五反田の夜』

 劇作家、演出家、作家に加え、最近では映画監督としても活躍中の前田司郎が主宰する五反田団。

 彼らの作品を面白く紹介するのは困難を極める。

 なぜなら、特に彼らのホームであるアトリエヘリコプターで上演される作品は、ほとんど素舞台で、ストーリーも特段すごい事件が起こるわけでもない。日常の出来事だったり、ごく普通の人の頭のなかを割って見せたようなお話が淡々と続く。だけど面白い。それが五反田団。

 細かく計算された絶妙な会話と、過度なまでに自然体の俳優たちのたたずまいにいつの間にか引き込まれる。

 今回は、震災を受け “何かをしなければ”という思いにかられた五反田に住む主婦たちがボランティア団体「絆の会」を作るのだが、何をして良いか分からない、というお話。

 前田自ら「テーマもへったくれもない馬鹿らしいだけの演劇」という。深読みしたい人はしても構わないが、それはあまり意味のないことなので、見たまま感じたままで楽しむほうがいいだろう。

 ただ、平凡でつまらないと思っていた日常には意外に面白いことが転がっているんじゃないかな?ということには気づかされる。それが五反田団。
【日時】7月22日(火)〜27日(日)(開演は火〜金19時30分、土15時/19時30分、日15時。開場は開演20分前。当日券は開演40分前)【会場】アトリエヘリコプター(五反田)【料金】予約・当日とも 2500円(日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付)【問い合わせ】五反田団(TEL:03-3441-4633 [HP]http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/)【作・演出】前田司郎【出演】大山雄史、後藤飛鳥、中川幸子、西田麻耶、前田司郎、宮部純子、望月志津子