Krush.43 34歳・寺崎が壮絶KOで初戴冠

 立ち技格闘技の「Krush.43」が13日、東京・後楽園ホールで開催され、トリプルメーンのトリで行われた「Krush −65kg級タイトルマッチ」で挑戦者の寺崎直樹が王者HIROYAを1R1分29秒、KOで破って初戴冠した。

 ゴング早々、HIROYAはハイスピードで威力抜群のローキックを放つ。しかしこの一発で寺崎にスイッチが入る。「このままだとやられる」と腹を決めた寺崎は距離を詰め短期決戦に出る。ボディーからの右フックでぐらつかせると、焦りを見せたHIROYAから立て続けに2度のダウンを奪ってKO勝ちした。HIROYAは王者の意地で立ち上がったが、足元がふらつきレフェリーが試合を止めた。

 HIROYAは王座決定トーナメントを全試合KOで勝ち抜き、今回が初防衛戦。現在、6連勝で4連続KO勝ち中とあって、下馬評ではHIROYA有利の声が大半だったが、引退をかけて臨んだ寺崎の執念にのみこまれた。

 トリプルメーンの第2試合では「ISKA 世界バンタム級タイトルマッチ」が行われ、王者の寺戸伸近がヴェダット・ウルックを1R1分8秒、右ストレート一発で沈め、3度目の防衛。

 トリプルメーンの第1試合で行われた「Krush 女子タイトルマッチ」では初代女子王者・朱里が谷山佳菜子を判定で破り初防衛。秋に行われるK−1への出場をアピールした。