歩く世界遺産「熊野古道」
世界遺産登録から10年。和歌山県田辺市・中辺路を歩く part.2

古くは古事記や日本書紀にも記述が見られ、現在では日本国内のみならず海外からも参拝に訪れる人が引きも切らない、世界遺産・熊野古道。はるか昔から未来へ続いていく“道”に込められた思いをたどる。
参詣道だけじゃない!観光みどころ

 熊野本宮大社がある田辺市では、熊野古道の他にも、観光スポットがもりだくさん。歴史や文化はもちろん、グルメや温泉も見逃せないポイントだ。①大塔川の川原を掘れば温泉が沸き出る、川湯温泉。夏になれば、地元っ子が水着で川と温泉、両方を楽しむ姿が見られる。付近の温泉宿には、露天風呂として川湯を楽しむことができる宿もある。②中辺路の途中、滝尻王子より歩いて2時間ほどの山の中腹にある宿『霧の郷 たかはら』は、景色と料理自慢の宿。地元の食材をふんだんに使った創作料理は絶品。天気によって雲海の絶景を臨めることも。③日本最古の温泉ともいわれる、湯の峰温泉。2~3人ほどしか入ることができない小さな公衆温泉・つぼ湯は、一日に7回色が変わるといわれる不思議な湯。毒を盛られた小栗判官がこの湯で蘇生したという伝説がある。④熊野古道館では、平安貴族が訪れたという歴史をイメージして平安衣装体験を実施中。⑤『熊野和紙体験工房 おとなし』では1枚1000円で熊野和紙を漉くことができる。さらに、自分で漉いた和紙を熊野本宮大社に持っていくと300円で朱印を受けることができる。これは参詣の良い記念になりそう。他、熊野和紙をつかった栞作りなども体験できる。所要時間は20分ほど。体験は日曜のみ。
守りながら伝えていく“道の文化”

 熊野古道は、人を排除して守るのではなく、触れながら保全しなければならない世界遺産。地元では道の文化を守りながら伝えていく活動を広げている。①世界遺産登録10周年の記念式典が6日、田辺市の世界遺産熊野本宮館にて開催。熊野古道と同じく巡礼路が世界遺産となっているスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市のレジェス・レイス・ロドリゲス副市長も出席した。田辺市の真砂充敏市長とロドリゲス副市長が、両市の観光交流協定覚書に調印。また作家の荒俣宏が本宮館の名誉館長に就任した。ちなみに覚書の用紙に使われたのは古くから誓約書に用いられてきた、熊野本宮大社の牛王神符。②記念式典に合わせて、環境保全ウォークも行われた。人の往来によって土が減った部分に、真砂土を足す“道普請”をする。保全した部分が分かるようにあえて元の土とは違う土を入れる。この日は中学生や企業グループなどがボランティアで参加した。③毎年4月には、身を清めた2~3歳の稚児を、本宮に着くまで地に足を付けず大人が肩に乗せて歩く「湯登り神事」が行われる。この日は、それを模した体験ツアーが行われた。④田辺市では、校区に熊野古道がある小中学校の生徒たちが“語り部”となって参拝者に解説をするジュニア語り部を設けている。
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観光&参詣の記念に!おススメ土産

熊野本宮大社御用達の『熊野もうで餅』。つきたての餅でこしあんをくるみ、香ばしいはったい粉をまぶした餅菓子。熊野本宮大社前で土産用を販売しているほか、店舗でもお茶と一緒に食べることができる。9個入り850円

熊野本宮大社の境内で購入することができる、熊野牛王符(牛王神符)。カラスをかたどった文字で書かれた御神符で、古くから決して破ってはいけない誓約をかわす時に用いられたという。大2000円 小500円
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世界遺産・熊野古道と紀南の魅力を楽しむ!
和歌山県田辺市・最新観光情報


『南紀田辺ビーチサイドドルフィンin扇ヶ浜』開催中〜8月17日(日)
田辺市扇ヶ浜海水浴場特設エリアに2頭のイルカがやってくる。入場500円 ドルフィンタッチ800円 ドルフィンスイム2000円
『八咫の火祭り』8月30日(土)
山で迷った神武天皇を熊野の神の使いである八咫烏が導いたという伝説にちなみ、炎の神輿や時代行列が行われる。

【田辺市観光協会】http://www.tanabe-kanko.jp/
【田辺市熊野ツーリズムビューロー】http://www.tb-kumano.jp/event/