『柘榴坂の仇討』試写会に20組40名 

【日時】9月1日(月)19時〜【会場】なかのZEROホール(中野)

『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』の浅田次郎の短編集『五郎治殿御始末』の中の一編を、中井貴一を主演に迎え、若松節朗監督が映画化。

 ときは幕末、安政7年。主君・井伊直弼の御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士の志村金吾は、桜田門外において目の前で井伊の殺害を許してしまう。切腹も許されず、敵討ちを命じられた金吾は、時代が明治へと移り変わり、政府によって敵討ちが禁じられてもなお、井伊を殺害した刺客を探し続ける。やがて金吾は、井伊を討った水戸藩浪士で、車引きの直吉と名を変えて生きていた佐橋十兵衛を見つけ出す…。

 志村金吾役には、『壬生義士伝』以来、約11年ぶりの浅田作品出演となる中井。誇りと覚悟を持ち続ける“最後のサムライ”として凛とした生き様を見せる。金吾を献身的に支える妻役には広末涼子。佐橋十兵衛役に阿部寛。井伊直弼を演じるのは人間国宝の歌舞伎役者・中村吉右衛門。

 主君のかたき討ちという使命を一心に守り続けた男のひたむきな姿に涙があふれる。

 9月20日より全国公開。