岸田戯曲賞受賞者による2本の作品 はえぎわ『ハエのように舞い 牛は笑う』

 今年で15周年を迎えたのだという。旗揚げから数年は“とがった”とか“奇抜な”という言葉で形容される作品が多かった「はえぎわ」。というかノゾエ征爾。それがいつのころからか、見る者に人生を深く考察させるような作品が増えてきた。

 こう書くと年齢とともに角が取れて丸くなったような印象を受けるかもしれないが、そんなことは決してない。人間、根っからの奇抜さはそうそう抜けるものではないわけで、そういった部分は作品中の所々で顔を出す。

 かつては作品中にまんべんなく散らばっていた奇抜さが、今ではひとつ所に集中しているとでも言おうか。この成熟した奇抜さとベーシックな部分が絶妙に並び立つことによって、互いを際立たせているといった感じ。

 本作は「はえぎわの、新たな一歩の最初の一歩」となる作品という。さて、ここからまたどんな歩みを見せてくれるのか。
【日時】8月23日(土)〜31日(日)(開演は月〜土19時、日14時。27日(水)と30日(土)は14時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】東京芸術劇場 シアターイースト(池袋)【料金】全席整理番号付自由席 前売り3500円、当日4000円/高校生割引1000円、中学生以下500円【問い合わせ】はえぎわ(TEL:070-5366-8809=平日12〜19時 [HP]http://www.haegiwa.net/)【作・演出】ノゾエ征爾【出演】井内ミワク、町田水城、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、踊り子あり、川上友里、鳥島明、富川一人、山口航太、ノゾエ征爾/笠木泉、上村聡(遊園地再生事業団)、河井克夫、橘花梨【生音楽】田中馨 ほか