KEYWORDで見るニュース 2014.7.18〜2014.7.31

NHKスペシャル
 NHKの取材班が7月23日、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターでSTAP細胞の再現実験をしている小保方晴子研究ユニットリーダーの帰途、長時間追い回すなどの“行き過ぎた”取材を敢行。小保方氏は取材から逃げる時に首の捻挫と右肘筋挫傷を負い、約2週間のけがと診断された。小保方氏側は24日にNHKに抗議。NHKは謝罪した。NHKは27日放送の「NHKスペシャル」で一連の疑惑についての検証をするにあたりいくつかの質問を小保方氏側に投げていたのだが、回答を断られたことから強引な取材に至ったもよう。

期限切れ肉
 中国・上海の米国系食品会社「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を販売していたことが発覚。上海の地元テレビ局の複数の記者が臨時従業員として3カ月近く同社の工場に潜入取材し、7月20日放送のニュース番組でその不正を暴露した。上海市の公安当局は23日までに関係者5人を拘束した。
 23日付の上海紙、東方早報は、冷凍設備のない倉庫で他社から納入された鶏肉を、上海福喜食品が自社製品と見せかけて出荷する工作が行われていたと伝え、組織的関与を強く示唆した。また23日付の中国英字紙チャイナ・デーリーは、「外資の危険な行為が見逃されるべきではない」と批判。“外資たたき”による責任転嫁の一面ものぞかせた。

黄色靱帯骨化症
 プロ野球、ソフトバンクの大隣憲司投手が7月27日、難病の黄色靱帯骨化症を克服し、昨年5月31日の広島戦以来、422日ぶりの勝利をあげた。108球を投げ、7回3安打1失点の堂々たる内容。
 この病気は骨化した黄色靭帯が脊髄を圧迫することにより下肢のしびれなどが発生し、時には両下肢の麻痺なども起こる国指定の難病。大隣は昨年6月に手術を受けた。
 最近では巨人の越智大祐投手が2012年に発症。手術の後、2013年に復帰。今年は楽天の星野監督が胸椎黄色じん帯骨化症を患い、手術のため一時戦列を離れていた。

SNH総選挙
 人気アイドルグループ「AKB48」の海外姉妹ユニットとして中国で昨年デビューした「SNH48」が7月26日、本拠地の上海で開くコンサートで「第1回総選挙」の開票イベントを開催した。今回の総選挙は5thシングルの選抜メンバー16人を決めるもの。1位に輝いたのは1万9281票を集めたウーチョーハン。日本から参加している宮澤佐江と鈴木まりやは圏外だった。
 ちなみに、共産党一党支配の中国には村のレベルを除いて自由に直接投票できる選挙はない。自分たちの投票で何かを変えることができるということを中国の若者が実感し、少しでも「投票」の持つ意味を実感したら…

ブラック企業大賞
 NPOなどで組織する「ブラック企業大賞実行委員会」は7月30日、今年の最悪の企業を選ぶ「ブラック企業大賞2014」のノミネート企業9社を発表し、セクハラやじ問題で揺れた「東京都議会」が特別ノミネートされた。
 同大賞は今年で3回目。実行委は選定理由で、今年6月に女性議員に「早く結婚したほうがいい」などとやじが飛んだ問題が、性的な言動で就業環境が不快になる「環境型セクハラ」に該当すると指摘。「自浄能力を発揮せず幕引きを図ろうとしており、企業ではないが、象徴的な意味合いを込めて選んだ」とした。今後、インターネットでの一般投票などを行い、9月6日に大賞が発表される。