ダイノジ大谷ノブ彦 カタリマス!
第4回 王道を引き受けて王道を行く、白鵬とキムタクにシビれた!

 熱いですね、暑いじゃなくて熱い。『キキマス!』はさらに熱いです。先日はついに競馬も当てましたし、僕の熱も上がりっぱなしです。さてこの熱の理由、いろいろありますけど、僕にとっては白鵬と木村拓哉、この2人。今回はそのことについてお話しようと思います。

 満員御礼が続いて、相撲人気が戻ってきたって感じだった7月の大相撲名古屋場所。30回目の優勝を果たした横綱・白鵬にジーンとしちゃいました。白鵬って選ばれた男であり、横綱だと思うんです。八百長問題で相撲人気がガッと落ちた時、白鵬は横綱らしさを体現する、言いかえれば、相撲の歴史のなかで積み重ねられてきた横綱、王道の横綱として居なければならなかったんです。白鵬は大変な人格者ですし、それを引き受け、やり続けてきた。横綱らしさを背負い、王道の横綱として堂々と振る舞い、相撲を愛し抜いている。それなのに、30回目の優勝がかかった一番での日馬富士コール。それをする人の気持ちも分からないわけじゃないけど、言っちゃえば、白鵬はそれによってNOを突きつけられたわけです。それでも彼は、今も横綱をやり続けているんだって思うと……。しびれました。

 そんな白鵬の姿とダブっちゃったのが、『27時間テレビ』のキムタク、木村拓哉さんです。木村拓哉さんってずっと木村拓哉さん、ずっとカッコいいをやってきていて、これからもやっていかなきゃならない人。白鵬が王道の横綱なら「カッコ良さ」の王道、「カッコいい」の記号でもあります。90年代、コンパなんかにいくとたくさんいましたよ、聞いてもいないのに「キムタクのどこがカッコいいのか分からな〜い」って女。あれ、「私は他の女とは違う」っていうアピールで。そういう自意識過剰の女に使われる。その役割、どんだけ辛いんだよって思いますね。アイドルのキラキラした感じで、歌って踊ってぶっこいて、ドラマや映画に出演して、木村さんはずっとあがきながらもやってる。あがきながらもキムタクであり続けることを受け入れ、それをやってるわけです。

『27時間テレビ』は、ここ近年で一番視聴率が良かったそうです。ドラマ『HERO』の視聴率も上がっています。視聴率で語られ評価され、テレビを背負ってきたともいえる木村さんを称賛しろよ、やっぱりすげーって言えよって思います。

 王道に対してのカウンターって楽です。常識はずれなことをやれば今までと違うって言われるし。それだけやっていればカッコよくも見えちゃう。本当にかっこいいのは、王道を引き受け、王道として君臨する人、僕はそう思います。
kikimasu.jpg大地洋輔との本格派漫才コンビ・ダイノジで活躍。個人でリポーターや司会、DJ活動なども行う。1972年生まれ。
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