KEYWORDで見るニュース 2014.8.15〜2014.8.28

ハイブリッド6
 先日行われたバレーボール女子の「ワールドグランプリ」で準優勝した日本の攻撃型新戦術。真鍋政義監督が命名。コートに入る6人の力を組み合わせることを意味するという。変幻自在な攻撃が売りなのだが、導入時はいまいち機能せず、1次リーグでは5連敗を喫した。しかしそこであきらめずに熟成したことで、その後4連勝。決勝ラウンドでも4連勝で決勝進出した。

吉田調書
 東京電力福島第1原発事故に関し、政府の事故調査・検証委員会が当時、所長として対応に当たった吉田昌郎氏に聞き取り調査してまとめた「聴取結果書」のこと。
 非公開だった吉田調書を朝日新聞と産経新聞が独自に入手。所員の撤退問題など両紙の見解に大きな食い違いが見られたことから、政府は8月25日、調書を公開することを発表した。政府は今年5月、第三者への公表を望まないとする吉田氏の上申書を内閣官房のホームページ上で公開していた。

全国学力テスト
 平成19年度から小6と中3全員を対象に始まった全国学力・学習状況調査。国語と算数・数学の2教科が基本で、3年に1回は理科も実施。文部科学省は25日、今年4月に実施した全国学力テストの結果を発表。正答率の全国平均は65.3%で、最も正答率が高かったのは秋田県の71.8%、最も低かったのは沖縄県で61.6%だった。しかし沖縄県はこれまでほぼ最下位だったが、小6算数Aが6位に急上昇した。

ナインティナインのオールナイトニッポン
 深夜1時から放送のニッポン放送の人気ラジオ番組。1967年から続く、日本のラジオ界を代表する長寿番組。タモリ、ビートたけし、松任谷由実、桑田佳祐、松山千春など歴代パーソナリティーにはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。
 お笑いコンビのナインティナインは1994年からパーソナリティーを務めてきたが、8月21日にニッポン放送が9月25日の放送で終了することを発表した。この約20年半という期間は歴代最長。

STAP細胞検証実験
 STAP細胞が存在するかどうかを確かめる検証実験を進めてきた理化学研究所は8月27日、現時点で細胞は作製できていないとする中間報告を発表した。小保方晴子研究ユニットリーダーらの論文に記載された手法で細胞を調べた結果、万能性の指標となる遺伝子の働きは確認できなかった。さらに実験を継続し、来年3月までに存否の結論を出す方針。小保方氏は検証チームに実験方法などを助言する一方で、11月末までの予定で自ら実験を独立して行う。丹羽仁史プロジェクトリーダーは「手ごわいです。ただ、まだ白黒ついてないので、引き続き検証を進めたい」と硬い表情で語った。

政治献金
 経団連は政治献金への関与について、約5年ぶりに再開する方針を固めた。9月に開く会長・副会長会議などを経て、政治とのかかわりと政治献金に対する考え方を打ち出す方向。ゼネコン汚職など政治とカネの問題で批判を浴びた「斡旋方式」の復活は避け会員企業に対する「呼びかけ方式」を採用するなど新たな仕組みづくりを検討する。6月に就任した経団連の榊原定征会長は安倍政権が打ち出す、法人税の実効税率引き下げなどの経済政策を高く評価。献金への関与再開をテコに安倍政権との関係をさらに強化し、日本経済の再生など、経団連が掲げる政策の実現を目指すほうが得策と判断しているもよう。