“現代のおとぎ話”に隠された、奇跡のドラマ『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』

 ハリウッドからヨーロッパの王室へ! ニコール・キッドマンが、女優から公妃となった伝説的存在、グレース・ケリーを演じる話題の一本。かつてない危機的状況に、モナコを守るべく立ち上がったグレースが、名実ともに愛される公妃となっていく姿を描く。『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』のオリヴィエ・ダアン監督が、伝記映画ではなく人間ドラマとして、グレースの心情を豊かにつづった作品。
 まず目を引くのは、グレースの美しさと気品、公妃として“難役”に挑む凛とした姿を見事に体現した、キッドマンの存在。おとぎ話のような結婚から数年経ち、周囲への違和感や孤独感にさいなまれる姿や、ヒッチコックからのハリウッド復帰の誘いに心揺れる姿、そして自分の能力を生かしながら公妃として成長していく姿を、鮮やかに演じた。

 劇中に登場するファッションの数々にも目を奪われる。グレースの衣装には、ランバン、シャネル、エルメス、スワロスフキーなどの一流ブランドが参加。また、グレース妃が身に付けていたジュエリーも、公国の同意のもとカルティエによって忠実に再現。10.48カラットのダイヤモンドの婚約指輪や、ダイヤモンドの3連ネックレスなど、本物の輝きが公妃・グレースを演出する。共感せずにはいられない一人の女性としてのグレースと、世界中があこがれた公妃としてのグレース。その両方を感じることができる映画になっている。

 夫・レーニエ役にティム・ロス。他、実力派俳優たちがマリア・カラスや大富豪オナシス、ヒッチコックら当時のセレブたちを好演。
STORY:世紀の結婚式”から6年経った1962年。モナコ宮殿のしきたりになじめずにいたグレースはハリウッド復帰の誘いに心が揺れ動く。そんなときモナコ存続の危機が…。

監督:オリヴィエ・ダアン 出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パス・ベガ他/1時間43分/ギャガ配給/10月18日よりTOHOシネマズ有楽座他にて公開 http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp/