大谷ノブ彦 カタリマス(裏)
第19回 澤本嘉光さんの話で燃えあがるラジオ熱

 目からウロコ。『キキマス!』をやっているなかで何度もこんな瞬間を経験してきましたが、今回はすごかった。CMプランナーの澤本嘉光さんの話です。澤本さんは、ソフトバンクの犬のお父さんだとか、東京ガスの『ガス・パッ・チョ!』などを手掛けた方で、10日に番組に来てくれました。

 CM作りや今のCMを取り巻く環境など、短い時間のなかで、いろいろお聞きしました。CMを飛ばしてテレビ番組と録画できる機能があるからこそ、見たいと思ってもらえるCMを作ろうとしているという話。またACC CM Festivalの話も出ました。澤本さんは、ラジオCM部門審査委員長を務められていたということもあって、ラジオCMの魅力、さらにはラジオの可能性へと話は広がりました。

で、澤本さん、「今って実は、過去最高にラジオを聞くハードが普及している時代だ」っていうんです。ラジオが聞けるアプリ『radiko』があって、スマホを持つ人も増えている。ラジオを持っていなきゃ聞けなかった時代と比べたら、今のほうが、ずっとラジオを聞きやすい状況でしょって。どこに行っても、「ラジオを聞く人がいない」って話になることが多いなかで、はっとさせられました。僕はもちろん、番組スタッフも含めて。

 もうすでにみんな分かってることだと思うけど、スマホはエンターテインメントの中心になってます。音楽を聴く時間も、映画を見る時間も、テレビを見る時間も、本やマンガを読む時間がすべてカットされて、その分がそのままスマホに移行しているとも聞きます。ラジオだってそれに含まれてます。だったら、そういう楽しまれ方のなかに入っていかないと。そこで、何ができるのか、何してったらいいのか、それを考えよう、やろうっていう。毎日、いろんな方からお話を伺っていますが、こういう出会いがあるから、面白いんだよなあ。

 実はこれ、お笑いも例外じゃないんですよね。スマホでネタを見るとしたら1分ぐらいが限界だと思うと、レッドカーペットが象徴的だったなあ。だけど、ダイノジは10分なんです。10分なら必ず笑いがとれるし、自分で言うけど、いい漫才すると思う。今、THE MANZAIで4分のネタをやるわけだけど、それでさえ難しいです。きっと僕らだけじゃなくて、他の芸人も感じてることだと思います。そうしたお笑いとスマホとの相性の悪さがあるなかで、どう折り合っていくか。劇場に来る人がスマホを持ってる、それにどう関与するか。より考えなきゃいけないなあって思います。

 10日の放送終了後のスタジオでは、僕もスタッフも残って、話が止まりませんでした。いろいろ考えて、またこのお話したいですね。
kikimasu.jpg大地洋輔との本格派漫才コンビ・ダイノジで活躍。個人でリポーターや司会、DJ活動なども行う。1972年生まれ。
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