プロが直接指導 野球を通じてさまざまなことを学んだ子供たち!!

夢の課外授業郊外型スタイル〜チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2014〜
 来季から福岡ソフトバンクホークスの監督を務める工藤公康が毎年12月に開催している「チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2014」(主催:二十一世紀倶楽部、夢の課外授業実行委員会)が7日、東京・神宮室内野球練習場で行われた。今年は都内の12チーム、127人の未来のプロ野球選手が参加した。(文中敬称略)
 来季から福岡ソフトバンクホークスの監督を務める工藤公康が毎年12月に開催している「チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2014」(主催:二十一世紀倶楽部、夢の課外授業実行委員会)が7日、東京・神宮室内野球練習場で行われた。今年は都内の12チーム、127人の未来のプロ野球選手が参加した。(文中敬称略)

 この企画は21世紀における人材創りを目的に1987年に設立された「二十一世紀倶楽部」の会員である工藤の「野球を通じ次世代を担う子供たちの人材育成の一助になれば」という思いから始まったもの。1994年にスタートし、今回で21回目を迎えた。

 今回、先生を務めるのは投手は工藤、土田瑞起(巨人)、田口麗斗(巨人)、捕手は星野雄大(東京ヤクルト)、内野手は辻東倫(巨人)、奥村展征(巨人)、外野手は上田剛史(東京ヤクルト)、古城茂幸(巨人OB)、スーパーサブとして織田淳哉(巨人)の9人。

 工藤の挨拶の後、まずはキャッチボールの指導からスタート。キャッチボールは野球の基本中の基本なのだ。

 プロが見本のキャッチボール。常に相手の胸に投げる様子に思わずため息が漏れる。そしてポジション別に分かれてのキャッチボール。

 うまくボールが投げられない子供を見つけると「体をこう使って」とアドバイスを送る。本当にちょっとしたことなのだが、見違えるようなボールを投げるようになる姿を見て、思わずうなる父兄たち。各チームの指導者は今後の指導に役立てようとスマホで映像や写真を撮りまくる。

 体が温まってきたところでポジション別の指導へ移行。

 やはり注目は工藤の恒例のビニールバットを使っての指導。「上から振り下ろす!」「トップの位置が大事。ここが低いとボールをコントロールできないよ」と的確に分かりやすい言葉での指導が続く。このトレーニングはいいフォームで投げられるようになるためのもの。工藤曰く「今は速い球を投げなくてもいい。コントロールに気をつけて。体が大きくなれば自然と速い球が投げられるようになる」とのこと。

 そして次は発泡スチロールでできたボールを投げるトレーニング。まず工藤が模範投球。投げた球は上にそれていく。子供たちが投げると球は横へそれていく。腕が横に振れてしまうと球はシュート回転となって横にそれてしまうのだという。
「スリークオーターの場合は?」と思わず指導者から質問が飛ぶと工藤は「ヒジが立っていれば回転のいい球が投げられます」と即座に答える。そう、これは投げる時にヒジを立てるくせをつけるためのものなのだ。ビニールバットと違ってこちらは難しい。なかなかうまく上にそれる球を投げることができない。意識しすぎて地面に叩きつけてしまったり、なぜか後ろに投げてしまう子供も…。

 内野手はプロが転がすボールを捕って投げる、という基本の動きを反復。ここではちゃんと相手の胸に向かって投げるというのが大事。最初はファーストが球の受け手をやっていたのだが、「今度はセカンドの人がファースト役をやってみよう」とプロが提案。続いてサード、ショートもファースト役を務める。「?」の子供たちだったが、最後に変な球を投げたらファーストが捕るのが大変だということを体で感じるための練習だったと言われ、みんな納得の表情を見せた。

 捕手は捕ってから素早くテークバックして二塁へ投げるという基本動作を徹底。外野手はペッパーで反応と俊敏さやフットワークを鍛える練習や後ろのフライへの対処の仕方など実戦的な練習まで幅広い指導が行われた。

 あっという間のポジション別練習の後は各チーム1人ずつがプロと対戦。そしてプレゼント抽選会から閉会式へ。工藤が「道具を大事にしないプロ野球選手は一人もいません。プレーするだけでなく道具も大切にしてください。そして楽しく野球をしてください」と締めくくった。

 この日、子供たちは野球を通じてさまざまなことを学んだに違いない。