Krush.50 NOMANが-65kg級王座奪取 41歳大月が復帰戦で22歳レオナ破る

 立ち技格闘技「Krush」の1月4日の夜興行「Krush.50」(東京・後楽園ホール)のメーンでKrush -65kg級タイトルマッチが行われ、挑戦者のNOMANが王者・寺崎直樹を2-0の判定で破り第3代王座に就いた。寺崎は初代王者のHIROYAに続き初防衛を飾ることはできなかった。
 かつて一緒に練習をしていたこともある2人の対戦は“盟友対決”ともいわれ注目を集めたが、ゴングが鳴ってしまえば親も子もないのが勝負の世界。激しい打ち合いを繰り広げ、特に3Rはどちらが倒れてもおかしくない展開に。ともに延長戦を覚悟していたが、小差でNOMANが勝利を収めた。NOMANはリング上で「まだまだ弱い僕ですけど、これからがスタートだと思ってるので、よかったら応援お願いします」と挨拶。会見でも「今日の内容じゃおいしい選手になってしまう。謙遜ではなく、このままじゃ勝てない。もっと練習して頑張る」と語った。
 確かにこの階級には元王者のHIROYA、Krushに戻ってきた野杁正明など強敵ぞろい。果たして第3代王者は初防衛を果たすことができるのか。

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 また今大会から城戸康裕の返上した-70kg級王座をかけたトーナメントが開幕。この日は山内佑太郎と山崎陽一が対戦し、山崎が3R2分45秒でKO勝ちした。2月6日の「Krush. 51」で行われる中島弘貴vs松倉信太郎の勝者と、4月12日の「Krush.53」で王座を争うこととなる。山崎は城戸が練習仲間だったことからこれまでなかなかベルトに絡む機会がなかった。今回はやっとやってきたチャンスとなる。

 第5試合では11月の「Krush.47」で予定されていた初防衛戦を怪我のため欠場。ベルトを返上した前Krush -60kg級王者の大月晴明が復帰戦でレオナ・ペタスと対戦。レオナは昨年行われた-60kg WILDRUSH Leagueでは2位の期待の新鋭。41歳と22歳の年齢差から世代交代を賭けた一戦という側面もあったが、ダウンの応酬の末、大月が3-0の判定で勝利を収めた。大月は試合後「41歳の意地があるんで、負けてられないんで、最後まで打ち合いました。まだまだこれから。頑張りますんでKrush応援お願いします」と健在っぷりをアピールした。