平日だが下北沢演劇祭では「劇団ポニーズ」を見てほしい

 2月1日から始まっている「第25回下北沢演劇祭」には今年は32の劇団が参加する。その中でも異色の存在なのが、劇団ポニーズだ。主宰で演出を務めるのは画家の青山健一。

「2011年に風煉ダンスという劇団の美術の作業中に役者さんと“こんな芝居やったら面白いね”というバカ話をしていたんですが、それがことのほか盛り上がりまして。結局やることになりました」

 というわけで、メンバーは基本的にはそのとき青山の作業を手伝っていた面々。2011年9月に『いきなりガンダーラ』という作品で旗揚げした。その作風は青山が「僕は“自由な茶番”って言ってます。気楽に、演劇って楽しいよねっていうことをやっていきたい」というように“ゆるふわ”な感じ。

 作品の作り方から稽古の仕方まで、通常の演劇の現場とは違うやり方のようで、そういう既存の演劇とは違った手法で仕上がった作品はまさに独特の“ポニーズワールド”。

 とはいっても舞台上はゆるゆるでも、それを作るためには稽古もしっかりしなければいけない。

「でもそのためにちゃんとしようとすると、脈々と続いている演劇のやり方で作らなきゃいけなくなってくる。僕の役目はその茶番感をどうキープできるか。そのために稽古の仕方なんかもいろいろ考えています」という。

 惜しむらくはこういうスタイルゆえに、先々まで劇場を取って公演をしようという発想にならないこと。今回で12回目の公演になるのだが、平日のカフェ公演が中心になってしまい、見逃す人が多くなってしまった。ぜひその部分だけは貪欲にやってほしいものだ。
劇団ポニーズ『いきなりガンダーラ』
【日時】2月17日(火)〜18日(水)(開演は19時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】北沢タウンホール(下北沢)
【料金】全席自由 前売・当日共 1500円、中学生以下 500円/ペア割 2人で2600円、グループ割 5人で6000円
【問い合わせ】gekidan.ponys@gmail.com
【作】劇団ポニーズ【演出】青山健一
【出演】リアルマッスル泉、田中田田田、みぞくちあすみ、林周一、吉田佳世 
※西遊記を上演する児童劇団の公演後の楽屋でのお話。経験者は「あるある」、一般人は「こんなことやってんの?」というような、バカバカしくてほのぼのする作品。