家入の魅力的な歌詞の秘密は「万年筆」だった!

 家入レオの作る音楽の魅力の大きな鍵となっているのが、彼女が綴る歌詞の世界だ。さまざまなメッセージとともに、「これは自分の曲だ!」と一方的に共感を覚えたり、リスナーの心に入り込んでくる。

 歌詞は、お気に入りの万年筆で書く。インク瓶につけて使うタイプのもので、彼女のブログにも登場する。

「以前は4Bの鉛筆を使っていたんですけど、今は万年筆です。なぜかっていうと…、できるだけ元のかたちにこだわりたい気持ちがあるからですね。今っていろんなものを端折ってる気がするんです。洗濯板で洗濯しろとはさすがに言いませんけど(笑)、手が冷たい! 痛い! って言いながらも洗う姿には、凛とした美しさがあるような気がして。それに万年筆だと、後になって“この時はストレスがたまっていたんだな”“この日は悲しかったんだな”って書いた文字の形でその時の気持ちが分かるのもいいし、書いたものをどう修正したかその経緯も残るのがいいですね。完全に消して書き直していく方法だったら、手で書いた歌詞とはまったく違うものになると思います。やっぱり、断然手書きですね」

 近年ではパソコンはもちろん、スマートフォンなどで歌詞を書く人も多くなっている。

「それをやれと言われたら努力はしますけど、キツイだろうな(笑)。きっと言葉の選び方も変わってきますよ。よそ行きの洋服を着たみたいになっちゃうっていうのかな、パジャマや家着であるほうが心の奥底にあるものを筆に載せられる気がします。そういえば私、レコーディングの時もきっちりした格好していかないです(笑)。青いかもしれないけど、心の叫びとかがそういう格好のほうが歌に乗る気がします」