【東京のおもてなし】量販店やモールでは春節祝う福袋も登場

 春節スタート前から、おもてなしの準備に力が入ったのが、家電量販店や人気の大型商業施設、百貨店などだ。連休スタートの18日にあわせ、炊飯器や保温性のある携帯用ステンレスボトルなど売れ筋商品を大量に揃えたり、春節にあわせた福袋も登場した。

 普段から多くの中華圏の観光客が訪れるお台場のダイバーシティ東京 プラザでは、今年初めて春節に合わせて訪日中国人観光客に向けたキャンペーン『春節福袋』を実施(24日まで)。かねてから、無料のWi-Fiサービスを提供したり、外国語に対応できるスタッフを常駐させるなど訪日外国人観光客へのサービスを提供しているが、それに加えて中国語など多言語に対応した特設サイトを通じて情報提供したり、商品も紅色や金色といった縁起が良いとされている春節カラーのものや人気のアイテムを豊富に取り揃え、展示スペースも設けて、より分かりやすく楽しく買い物ができる環境を整えた。また、さまざまな福袋も準備した。『キョロちゃんのおかしなおかし屋さん』では人気のお菓子とグッズが入った福袋、『カルビープラス』ではアンテナショップ限定商品、地域限定商品をセットにして限定バッグに詰めた。そのほかにも『GUNDAM Café』もオリジナルグッズが入った福袋、美容関連、雑貨などさまざまなテナントが独自の福袋で買い物客をもてなした。

 スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアもまた春節に合わせてサービスを拡充している。商品ラインアップはもちろん、免税に対応する店舗やレジを増やしている。こうした取り組みは春節に限ったものだけではなく、年々増加する海外からの訪日外国人客に向けて、さらに強化されていく傾向だ。

 ショッピングは旅行の楽しみのひとつという考えはユニバーサル。こうした対応こそ、大切なおもてなしといえるかもしれない。