新格闘技イベント「巌流島」スタート

 格闘技人気の復興を目的に昨年11月、レスリング、柔道、相撲、キックボクシングといったさまざまなジャンルの格闘技のビッグネームが集結。新たなる格闘技イベント「巌流島」の実行委員会が結成され、これまで選手、関係者そしてファンなどからの意見を取り入れ、イベントコンセプトやルールの作成などが行われてきた。その成果を発表すべく、2月28日、東京・ディファ有明で『巌流島 Staging tournament Ver.15.02.28 “公開検証”』が開催された。

 この日は8人参加によるトーナメントとリザーブマッチ、スーパーファイト2試合の計10試合が行われ、トーナメントはオランダのキックボクサー、ブライアン・ドゥウェスが優勝した。

 会場には四角いステージの上に直径8メートルの土俵のような円が作られた。それが戦いの場。ルールは打撃、投げ、立ち関節、パウンドは認められているものの、グラウンドでの関節技はなし。噛み付き、金的攻撃なしなど、反則、禁止事項については従来の格闘技とほぼ同じ。そして円形のエリアから1試合で3回押し出すと勝利となる。ただしともに外に出てしまった場合は「同体」としてノーカウント。同体の基準も相撲のように先に落ちたかどうかは関係なく、一連の動きの中でともに外に出てしまえば、というもの。

 序盤の試合では、同体の基準をはじめとしたルールが観客にうまく伝わらず、選手も文字で見たルールとは勝手が違ったようで手探りの中での試合となった。しかし相撲出身の星風が、同体にジャッジされてしまう土俵際での寄り倒しを戦いの中で修正し、しっかり寄り切り、もしくは出し投げ気味に外に放り出すように戦い方を変えるなど、1試合進むごとに戦い方が進化。まさにイベント名通りの「公開検証」となった。

 トーナメントの決勝に勝ち上がったドゥウェスもパウンド移行時のブレイクが早いため、そのすきを与えないスピードでパウンドに移行するなど柔軟な戦い方を見せた。また後半につれ、やはり押し出しの有効性が強まったことも星風には追い風となった。ただし星風は試合後「パンチがないときつい」とも語っている。

 年内は6〜7月に第2回、10月ごろに第3回、さらに12月にも大会を開催したい意向で、今大会の結果を踏まえ、ルールを整備していくという。