中谷美紀が日本の手仕事を応援「光、照らしたい」

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 現代における日本文化を国内外に発信するプロジェクト『OMOTENASHI Selection』に今年選定された商品やサービスを展示・販売するイベントが11日、日本橋高島屋でスタートした。

  オープニングセレモニーには中谷美紀が出席。日本文化に造詣があることで知られるが、「20代のころ、日本とフランスを行き来するなかで、日本について何も知らないということに気づかされました。着付けもパリで習ったんです」と、興味を深めた理由を説明。現在も、全国各地に職人を訪ねたり、海外からの友人が訪れた際には、自らツアーガイドとなって陶芸や茶道を体験する機会を設けるなど日本文化を紹介していると話した。それゆえに、日本の伝統的な文化を商品を通じて販促・販売までサポートしていくという本プロジェクトについても、「モノづくりに励んでいる人たちをピックアップするこの活動に共感を覚える」と話した。

 選定された商品のなかには、「米ギフト 十二単シリーズ」(株式会社八代目儀兵衛)や、大河ドラマに出演した際に楽屋履きを頼んだという有限会社祇園ない藤の洋草履「JOJO」など、中谷も親しみのある商品や企業もある。「小さい子に本物に親しんでほしいと思っているので、『山中漆器のこぼしにくい器』は木の温もりを感じられるのでいいですね。あと、個人的には『奥飛騨キャビア』が気になります」と、笑顔を見せた。
 
 この日は東日本大震災から4年目。中谷は「日本全国のみなさんにとって忘れがたき日に、日本の誇りをもてるものを紹介できることは、私にとって大きな意味を持ちます。日本各地で人知れずコツコツにモノを作っている人がたくさんいると思います。そうした方々がモノづくりで未来に発信していけるようなルートが作れたら、そうした人たちに光を照らしていけたらいいなと思っています。ぜひお手にとってご覧くださいませ」と、締めくくった。

 期間中は、選定された業者によるトークセミナーなども予定されている。17日まで同所で。