大谷ノブ彦 カタリマス第11回 参加することが「おもしろい」 

 おもしろさって何か——。いつも考えてることではあるんですが、この間、改めて衝撃を受けたことがありました。

 先週末(13〜15日)、名古屋ドームで開催されていた『HAPPY MAMA FESTA』に出演しました。子育て中のママさんとかその家族が来るフェスなんだけど、大人気なんですよ。今年で3回目になるんですけど、毎回大きくなっていて、今年は11万人超の人が足を運んでくれたそうです。フェスには、よしもとの芸人もたくさん出演していて、僕らダイノジもその1組としてステージに立ちました。同じ日には「ラッスン・ゴレライ」の8.6秒バズーカーもいました。「ラッスン〜」ってすごいですね。子供から大人までみんながマネしてます。リズム芸という意味で、オリエンタルラジオもやって見せたりして、大きな話題にもなりました。

 彼らの出番を見ていたんですけれども、すごく不思議な気持ちになっちゃった。彼らが登場すると大きな笑いが起きて、客席がワーってなってすごい盛り上がりです。それで「ラッスン〜」って始めたんですけど、客席はみんな優しく温かく見守ってるというか、「そう、これだよね」みたいな雰囲気なんですよね。なんだこれって思いました。

 今の時代、おもしろいって感じるには、自分が参加することが重要なんでしょうね。それがエンターテインメントであり、面白いと感じるってことであり、参加していくという文化みたいなね。「ラッスン〜」って自分がやってみるからおもしろさを感じる。周りの人に対してやってみて、やってみた動画をアップしてみんなでシェアして……。その現象の一コマ、感動の一コマに自分が入れることにおもしろみを感じているんだろうな。昨年は大行列になっていた店が、今はそうでもないみたいなのがあるじゃないですか。あれって、味もあるんだろうけど、並ぶこと、つまり行列に参加することの楽しさっていうのが大きいよねって思うんです。そう考えながら、僕が芸人をやっていくうえで向かい合わなければならない相手っていうのは、こういった人たちなんだとも思いました。

 参加することって確かにおもしろいよね。こうしたフェスだったり、音楽フェスだったり、自分が出演していても出ている人を見ていても、おもしろいって思いますから。そういう中に僕がいること、いられることが本当におもしろいし、楽しいです。
kikimasu.jpg大地洋輔との本格派漫才コンビ・ダイノジで活躍。個人でリポーターや司会、DJ活動なども行う。1972年生まれ。
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