格闘家イケメンファイル Vol.28 SEKAI NO HAJIMARI 澤田龍人(さわだりゅうと)

撮影・神谷渚
 中学生のころから、突出した強さで注目を集めていた澤田。その圧倒的な強さゆえ、アマチュア修斗全日本選手権を経てという従来の流れを経験せずに、いきなりプロデビューを飾った。そのきっかっけを作ったのは、格闘技好きの父。

「格闘技を始めたきっかけは、父にPRIDEを見に連れて行ってもらったことです。桜庭選手とホイス・グレイシー選手の試合を見て、かっこいいって思って、自分の意思で4歳の時に高田道場でレスリングを習い始めました。本格的に総合格闘技を始めたのは約3年前ですが、小学生の時には総合格闘家になろうと決めていました。父は、僕が格闘家になって、喜んでいますね。格闘技が好きなので、試合に毎回来てくれるのはもちろん、計量まで付いてきます(笑)。来てくれるのはありがたい反面、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなります(笑)」

 プロ6戦で早くも因縁のライバルがいるとか?

「ライバルというわけではありませんが、飛鳥拳選手とは何かと比べられることが多いです。僕はデビュー戦から連勝して、3戦目が引き分け。それもすごく悔しかったのに、4戦目に飛鳥選手に負けて、かなりヘコみました。飛鳥選手はアマチュア修斗、プロデビュー、新人王トーナメントと一つひとつ段階を踏んで、ずっと無敗で新人王になった選手。だからそういうのを飛ばしてデビューした僕に対して思うところもあったみたいです。もちろんこちらも唯一負けている相手ですし、空手の間合いでくるとてもやりづらい選手なので、当然意識はしています。次回対戦することがあれば、絶対に負けたくないと思いますし、そういう意味でライバルと言われているんだと思います」


撮影・神谷渚
 7月26日には、修斗史上2人目となる10代の世界チャンピオン誕生がかかったタイトルマッチに挑戦する。

「相手は内藤のび太選手。内藤選手の試合は何度か見たことがありますが、スタミナが切れないのがすごいです。ずっと相手のペースにさせないで、自分のペースで試合を展開する。なので今は、そのスタミナを意識して、自分はどれだけ5分5ラウンドの中で動けるかということに重点を置いて練習しています。10代でチャンピオンになれるチャンスは今回で最後です。これも偶然巡ってきたものなんです。本来挑戦するはずのランキング1位の猿丸選手が怪我で見送り、2位の飛鳥選手は内藤選手と同門ということで、3位の僕にチャンスが回ってきた。本来のタイミングであれば、20代になっちゃうかなと思っていたので、運も味方してくれた。ですから絶対にチャンピオンにならなければならないと思っています」

 自分の性格を“人見知りが激しい”という澤田。プライベートの楽しみは。

「テレビでスポーツを見ることかな…。野球とかサッカーなど球技が好きなので。あとは友達と出かけたり、集まってサッカーしたりですね。それ以外は映画が好きなので、映画を見に行きます。特にホラーとか、バイオハザードのようなハラハラドキドキするものが好き。でも女性のタイプは大人しそうな人がいいです。バーっと何か言われちゃうと萎縮しちゃうので(笑)。芸能人では能年玲奈さんとか、ああいう雰囲気の人がいいかな…」

 ずっと格闘技に関わっていきたいという澤田の夢。

「まだ19歳ですけど、格闘技を始めて15年になるので、今までやってきたことをすべて今度の試合にぶつけて、チャンピオンになるというのが目標です。最初から最後まで圧倒して、相手のいいところを出させないで勝つ。そしてチャンピオンになったら、誰の挑戦も受けて、修斗を背負える選手になります。格闘技は勝った時の喜びも大きいし、負けてもまた頑張ろうってバネにもなる。今、子どもたちに自分がやってきたことを教えていて、すごく楽しいので、自分の試合する姿を通して、それを伝えたい。また将来的には指導者など、何らかの形で格闘技の魅力を伝えていければと思います」

澤田龍人(さわだりゅうと)
1995年11月27日生まれ、東京都目黒区出身。2013年6月22日、東京・TDCホールで行われた「VTJ 2nd」のオープニングファイトでプロデビュー。腕ひしぎ十字固めで勝利を収める。2014年1月からは修斗に参戦。プロ修斗戦績は5戦3勝(うち1KO)1敗1分。AACC所属。入場曲はSEKAI NO OWARI「Dragon Night」