脱こじらせへの道第3回 女性のセックスは「イク」ことがゴールではありません

「一人エッチでならイケるのに……」セックスでイッたことある?
 さて、今回は『「一人エッチでならイケるのに……」セックスでイッたことある?』というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。

「一人エッチでならある」という人を加えると約7割がイッたことがあるとのことでした。
 まず前提として、この数字を見て「えっ? こんなに?」と感じた人もいるかもしれませんが、この数字は自己申告ですので、少し多めに出ていると思います。
 またこのアンケートに答えようと思った段階で、ある程度「イク」「イカない」ということを意識してセックスやオナニーをしていると思うので、大前提として、「ある」という答えが多く出るということは予想していました。この数字を見て「私は少数派なのか…」というふうには思わないでください。ファッション誌なんかでこの質問を投げたら多分もっともっと少ない数字になるはずですので。

 一言で「イク」と言っても、男性の場合は射精という非常に分かりやすい形がありますが、女性の場合、基準は人それぞれ。7割の人の中でも、その状態は千差万別です。そもそも「イク」「イカない」についてよく分かっていない人が大多数だと思います。
 また、「イク」「イカない」という会話の中で、「イッたことがない」という人は多分ホントにイッってないんだと思います。
「これが多分イッたってことなのかな?」という人は怪しいです。本当はイケてないのに、頭の中で勝手に「イケた」と変換しちゃってる可能性があります。

 アンケートの答えの中に「イケてなくて彼氏に申し訳ない」という答えがあったのですが、これはセックスに対して女性が主体的になれていないという証拠だと思うんです。
 まず男性ありきで、「彼氏がイッてほしがっているから、イカなきゃ悪いな」とか「相手が気にするからイケるようにならなきゃ」とか。

 でも、先ほども言ったように、男性には射精というゴールがありますが、女性はそれがない。たとえば、セックスをパートナーとのコミュニケーションのひとつだと思えば、セックス自体で「イク」「イカない」はそんなに重要ではないって思いませんか?。
 だって会話って必ずオチがなきゃいけないってことはないですよね。そう考えるとセックスも必ずイカなくてもいい。
 つまりセックスにおけるゴールが男女では違うので、必ずしも男性に合わせることはないんです。セックスにおいては男性のゴール=女性のゴールではありません。

「こじらせ」という観点でいうと、「イケる」人の中にも「イケない」人の中にも、こじらせは存在します。

 よく「セックスでイッたことがない。イッてみたいし、イキたいんだけど…」と考える人がいますが、「イク」って先天的にイケちゃう人と、「相手に開発されてイケるようになった」というようにある程度練習みたいなものが必要な人もいます。肉体的な問題もあれば、精神的な問題もあったり、それに、体質的にイケない人というのもいます。
 いずれにせよ、ある程度の努力はしないといけないにしても、「イクための努力」ってなんだか違和感ありませんか?
 彼が好きなの? それとも、ただただオーガズムを得たいの? 何のためにイキたいのか、目的がわかりませんよね。自分で自分のゴールを決めつけて迷走している。

 ただこの場合、「俺のセックスで女はイッて当たり前」と思っている男性が相手の場合だと、本当に厄介です。
 男性には是非、女性のオーガズムには色々あるということと、自分のテクニックが完璧ではないことを、理解していただきたい。

 反対に、「イケる」人の中では、いかに自分がイケるかということを語ってしまう人がいますが、それはちょっと気持ち悪い。イクことにこだわりすぎです。セックスにおいて、「イッていることだけで満足している」のであれば、それは果たしていいセックスだと言えるでしょうか?
 もし「イク」ことだけに重点を置いているのであれば、一度自分のセックスと、相手と、関係性を見直したほうがいいかも。

 イケる人は当たり前にイケるものだと思っているようです。一方、イケない人は自分だけイケてないのかと思っているようで「私おかしいのかな?」とか「イケるようにならなきゃ」とか悩んでいるのかもしれないですが、悩む必要はないんです。
 考えることはいいんですが、悩まなくてもいいことに悩むのはばかばかしい。悩んでもしようがない。
「いつかイク時もあるんだろう」くらいに思っていればいいんです。
 何度も言いますが、女性のセックスの場合はイクのが最終形ではないので、男に合わせてイカなきゃいけないということはありません。

「イク」「イカない」の話をしていて、イケてない私は少数派なのかと思ったら、実はイケてるほうが少数派だったということもあります。

「イク」はセックスの延長線上であってもいいし、なくてもいい。
 そう考えると「別にイケなくてもいいか!」はこじれてないと思いますが、「イケない。どうしよう」とうじうじするのはこじれ、ということになるのではないでしょうか。
 余談ですが、イクから派生するのが潮吹きですね。
 最近では潮吹き自慢をする人もいます。これも頑張ればできるものですが、男性の自己満足であることのほうが多いと思ってます。

 AVもこの5〜6年くらいは潮を吹くのがあたりまえになっています。
この潮吹きはいろいろ問題があって、男の“潮吹かせたい願望”というものも生み出しました。

「俺、潮吹かせられるよ」

「だからなに?」ってもんです。

 これは「俺、痛い手マンをしてるよ」ってことと近いことを言っているようなものなのです。
 いわば童貞の顔射みたいなものですから男性の方は気をつけたほうがいいかと思います。念のため。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
logoImage.png

過去のコラムはこちらでチェック!
<脱こじらせへの道 アーカイブ  http://www.tokyoheadline.com/?p=165709