K-1-55kg王者・武尊が那須川について「必ず倒す自信がある」

 立ち技格闘技の「Krush」が5日会見を開き、Krush-70kg王者の中島弘貴とKrush-58kg王者の武尊が登壇。中島の初防衛戦と武尊の王座返上が発表された。
 中島は「krush.56」(8月14日、東京・後楽園ホール)で行われる山内佑太郎vs小鉄の勝者と「Krush.59」(10月4日、東京・後楽園ホール)で防衛戦を行う。
 7月に行われた「K-1 WORLD GP 2015 ~-70kg初代王座決定トーナメント~」で敗退後の復帰戦となるが「7月の試合ではディフェンス面でミスがあった」と振り返り、「今回は完璧に仕上げて圧倒的に勝ちたい」と語った。
 挑戦者決定戦を戦う2人については「山内選手は1度倒されているので、倒し返したい。小鉄選手は連続KO勝利で勢いに乗っている。戦ったら面白い試合になりそう。試合は何が起こるか分からないのでどちらが勝ち上がってくるかは分からない。どっちが来ても必ず倒すだけ。Krushのベルトを守りながら、日本人のトップで居続けて、K-1のベルトを取ることが目標」と世界への再挑戦に向け、“圧倒的な勝利”を誓った。
 一方、武尊はKrushでは-58kg、K-1では-55kgの2つのベルトを保持しているのだが、防衛期限と試合ごとに58kgと55kgを行き来することの負担を考慮し、Krush-58kgのベルトを返上することとなった。
 武尊は11月21日の「K-1 WORLD GP 2015 ~THE CHAMPIONSHIP~」での防衛戦が決定。2月にはKrushの防衛期限が迫っていた。
 会見では「人生で初めて腰に巻いたベルト。愛着もあるし、このベルトとともに成長してきたという気持ちもあり、返上するのは悔しい気持ちもあるが、自分が成長するためのひとつの階段なのかという思いもあるので、これをプラスに考えていきたい。55kgに階級を絞って世界最強の体を作り、世界中の強豪を倒して、世界最強を証明したい。またいずれ階級を上げて、僕以外のチャンピオンで盛り上がっていなかったら取りにいきます」と話した。
 11月の防衛戦は「K-1 WORLD GP 2015 ~SURVIVAL WARS~」(9月22日、東京・後楽園ホール)で行われる挑戦者決定戦、ダニエル・ウィリアムスvsチャールズ・ボンジョバーニの勝者と行われる。
 武尊は「ヴォンジョバーニ選手は試合が見たことがないので、勝敗予想は難しい。組まれた相手を倒すということしか考えていないので、どちらが上がってきても倒すだけ」と語った。
 また「BLADE.2」で行われた-55kgトーナメントを圧倒的な強さで制覇した那須川天心の対戦表明には「人づてにそういう話は聞いたんですが、K-1の世界チャンピオンになった時から、世界中から“武尊を倒したい”という声がたくさん来ている。その中の一人としか見ていないんですけど、K-1で試合が組まれるならいつでもやってやるし、僕は世界一強いということを自負しているので負けることはない。必ず倒す自信がある」と語った。
 空位となった王座については、現在行われているワイルドラッシュリーグの優勝者と、12月大会で組まれる王座決定戦出場者決定戦の勝者の間で来年2月大会で王座決定戦が行われる。