米倉涼子 ミュージカル『ピピン』はイリュージョン!

ボブ・フォッシー×アクロバット!
 まもなくとてつもないブロードウェイミュージカル『ピピン』が日本に初上陸する。米トニー賞を受賞したボブ・フォッシーの最高傑作を、サーカスさながらのアクロバットやイリュージョンを駆使した新演出で魅せる。本作のPR大使を務める米倉涼子に想像しがたい本作の魅力を聞いた。
「とにかく見るものすべてがすごい。イリュージョンだなって思いましたね」。トニー賞を受賞した話題のブロードウェイミュージカル『ピピン』の印象を尋ねると、米倉涼子の大きな目がもう一回り大きくなった。

 初見はニューヨーク。訪れるたびにミュージカルを見るというのが、米倉のニューヨークでの滞在スタイルだといい、その時も『シカゴ』『キャバレー』と、ボブ・フォッシー作品を軸に、数々の作品を見まくったという。

「ミュージカルって華やかじゃないですか。私の場合、完全にストレートプレイだと理解が難しいので、音楽とパフォーマンス、お芝居と動きでお話が伝わるミュージカルは受け入れやすいんです」。

『ピピン』には、ちょうど上演中だったからと気軽な気持ちで足を運んだ。

「観劇するときには、だいたいのあらすじとかを読んでから行くことが多いんですけど、『ピピン』はフォッシーが手がけているっていうぐらいで、他は何も知らない状況だったんですけど、楽しめたんですよ、すごい!って。ひとつの物語が展開しているなかで、前でも後ろでもいろんなことが起きていて、それだけで主役になれるサーカスが物語の一環として見られますし……なんか、2度おいしいって(笑)」

 タイトルの『ピピン』は、劇中に登場する若き王子の名。人生を変える冒険と情熱にあこがれる彼は、カリスマ的なリーディングプレイヤーによって、サーカス・アクロバット一座が潜む魅惑的な世界に誘い込まれてしまう。そして、さまざまな出来事を通じて、彼にとっての本当の幸せを見つける。

「これからどうしていこうって悩む、それって誰にでもあることだと思います。そういう悩みや生きざまが伝わってくる物語って、すごく魅力的なんです。いろいろなキャラクターが出てくるので、見ている方は誰かに自分を投影することもできますし、見た後に充実感が得られるミュージカルなんじゃないかなって思いますね」

 見どころにあふれる本作。鑑賞のポイントも人それぞれで、米倉はキャストの体にクギづけになったという。「特にお話を引っ張っていく、リーディングプレイヤーですね。この人が出てきた瞬間に、その体のすごさに目が行ってしまいました。フォッシーのダンスをやるだけでなく、アクロバットをやって、歌もやって、お話も進めていく…。どれだけ身体能力を持っているの?って。彼女だけでも何回でも見たい」

 音楽、演出、衣装や舞台芸術も含め、あらゆるアングルから楽しめる。また、会場となる東急シアターオーブは「この作品にもってこい」だとも。座席からの目線の違いによっても楽しみ方が変わってきそうだ。

「この作品は、ステージの板の上だけじゃなくて、さらに高いところであるとか、いろんなところで何かが行われていて、劇場いっぱいで芝居してる感じなんです。だからいろいろな目線から楽しめる。ステージの板の高さ、上のほうの席でもその高さがあるからこそ楽しめるものがあると思います。私自身、何作品かこの劇場で観劇していますけど、もしかしたら『ピピン』のために作られた劇場っていってもいいかもしれない」

 ブロードウェイを沸かせた本作を理想的な環境で鑑賞できる日本公演。自然と期待が膨らむ。

「ミュージカル、サーカスというよりも、高級なショーを見ている感覚が味わえる。それが『ピピン』だと思います。物語を見るのもいいし、いろいろな美を一括りで見るのもいい。フォッシーのダンスが好きならば、フォッシーらしさがどこに出てくるか期待しながら見てもいいかもしれない。私も2回ぐらい見に来たいですね」

 公演は9月4日から。

ブロードウェイを熱狂させた『ピピン』! アジア圏初の来日公演

 手を伸ばす動きでさえも美しい魅惑的なボブ・フォッシーのダンスに息を飲むアクロバットが融合した斬新なミュージカル作品。壮大なイリュージョンも取り入れ『ピピン』の物語を豪華絢爛に描き出す。1972年にトニー賞5冠の作品が2013年に新演出で復活し、再びトニー賞を3部門で受賞。来日公演は、アジア圏では初めての公演になる。

【日程】9月4日(金)〜20日(日) 
【会場】東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)
【料金】S席1万3000円、A席1万1000円、B席9000円(全席指定・税込)
【公式サイト】http://www.pippin2015.jp/
【チケットの予約】http://l-tike.com/play/pippin2015/
※英語上演・字幕あり・生演奏